着物買取

着物専門買取「たんす屋」にインタビュー!サービス設立から高額買取のコツまで詳しく聞いてみた!

着物を眠らせたままにしていませんか?

近年、着物のリユース市場は拡大を続けており、中でも注目を集めているのが着物専門買取サービス「たんす屋」です。

全国展開する実店舗ネットワークと長年のノウハウを活かし、多くの利用者から信頼を得ています。

今回は、その「たんす屋」の社長の中村さんに特別インタビューを実施!

サービス設立の背景から、高額買取を実現するための秘訣まで、気になるポイントを詳しく伺いました。

直撃インタビュー!会社のことから買取に関することまで質問してみた

インタビュー背景

中村さんインタビューをしてみました!

気になる質問がある方は、下記からすぐにチェックできます。

Q1.たんす屋様の設立とこれまでの経緯を教えてください

中村さん

たんす屋は1999年に先代が創業し、現在は二代目が事業を継承しています。設立の背景には、当時急成長していたブックオフのビジネスモデルを参考に、中古市場を和装・着物に応用できるのではという発想がありました。もともとは問屋業を中心に展開していましたが、2020年に呉服専門店大手、まるやま京彩グループに仲間入りし旧来のメンバーと、M&Aによる事業再生が行われました。現在は旧来のメンバーと新しい人材が融合し、再スタートを切った会社として歩みを続けています。

たんす屋の現在の事業

現在、たんす屋は着物買取から販売まで店舗・オンラインで行っています。

店舗は、東京と中心として約40の店舗を展開しており気軽に、持ち込みでの買取依頼が可能です。

■店舗例

MEGAたんす屋,浅草店
店舗名MEGAたんす屋 浅草店
住所〒111-0033 台東区花川戸1-4-1 エキミセ7階
電話番号03-3847-5291
営業時間10:00~20:00
定休日なし
アクセス東武スカイツリーライン「浅草駅」直結
東京メトロ銀座線「浅草駅」7番出口より徒歩1分
都営地下鉄浅草線「浅草駅」A5番出口より徒歩3分
たんす屋浅草公会堂前店
店舗名たんす屋浅草公会堂前店
住所〒111-0032 東京都台東区浅草1-39-15 杵淵ビル1F オレンジ通り商店街
電話番号03-3844-5291
営業時間10:00~18:00
定休日なし
アクセス銀座線(渋谷~浅草) 浅草駅 1番・3番出口 徒歩5分
都営浅草線(西馬込~押上) 浅草駅 A4出口 徒歩7分

Q2.大手の買取業者と比べたときの「たんす屋」さんの強みは何でしょうか?

中村さん

着物買取を打ち出している大手の上場企業も数多く存在し、テレビCMや広告で広く知られています。しかし、利用者からよく聞く声として「着物は思ったより値段がつかない」と言われることが多いそうです。さらに、自宅査定の際には「他にバッグや貴金属はありませんか」と勧められるケースも少なくないとのこと。

それに対して「たんす屋」は、ブランド品や貴金属の取り扱いは一切せず、着物に特化しているのが最大の特徴です。つまり、査定対象は「着物だけ」。この専門性こそがたんす屋の強みだと考えています。

アイコンウェルカム買取査定ナビ取材班

ということは、大手の総合買取業者よりも高く買い取ってもらえる期待をして大丈夫ですか?(笑)

中村さん

いや…正直ケースバイケースです。必ずしも全部の場合で“うちが一番高いですよ”って言えるわけではないんです。ただ、やっぱり着物しか見ていない分、ちゃんと適正に見させていただけるのが、うちの強みかなと思ってまして……

Q3.ぶっちゃけどのような着物が高価買取をしてくれますか?査定基準を教えてください

中村さん

高価買取になりやすいのは、やはり有名産地や有名作家の着物です。例えば「大島紬」「結城紬」といった産地ものや、人間国宝と呼ばれる染色作家の作品は、骨董品のように扱われることもあり、非常に高額なお値段がつくケースがあります。

また、百貨店(三越・伊勢丹・高島屋など)で購入された着物には、数百万円クラスのお品も少なくありません。これらには「証紙」と呼ばれる証明書やシール、メーカー番号が付いていることが多く、それが残っていると価値を証明しやすく査定額も上がりやすいです。

ウェルカム買取査定ナビ取材班

なるほど!では自宅に有名産地や有名作家の着物が眠っている方は一度査定に出してみるべきですね!

有名産地・有名作家・人間国宝とその着物

■有名産地の着物

加賀友禅(石川県金沢市)
写実的で繊細な草花模様が特徴。落ち着いた色調で格調高い。

京友禅(京都府)
華やかで多彩な色彩。金彩・刺繍など装飾的技法も多い。

東京友禅(東京染小紋など)
江戸時代から続く渋めの色柄。江戸小紋も含まれる。

琉球紅型(沖縄県)
南国らしい大胆な色彩。赤・青・黄など鮮やか。

■有名作家・人間国宝とその着物

羽田登喜男(加賀友禅)
花鳥風月を極めた加賀友禅の巨匠。

森口華弘(友禅染・人間国宝)
京友禅の名匠。高度な摺箔・友禅技法で知られる。

由水十久(京友禅)
金彩友禅の第一人者。豪華な意匠が特徴。

北村武資(羅・綴織・人間国宝)
西陣の織物技法を復活させた名工。

志村ふくみ(紬織・人間国宝)
草木染と紬織の巨匠。自然の色彩を織物に表現。

玉那覇有公(紅型・人間国宝)
琉球紅型の第一人者。伝統を現代に蘇らせた。

上記着物の具体的な買取相場価格に関しては下記記事をチェック!

中村さん

最近の着物、特に平成以降に作られたものは、色柄やサイズが現代の人に合いやすく、中古市場でも人気が高いのが特徴です。社内ではこれを「平成着物」と呼ぶこともあり、需要があるため比較的すぐに売れる傾向があります。

一方で、昭和の高度経済成長期に購入された着物は、当時はお嫁入り道具として揃えるのが一般的で、多くの家庭に残っています。しかし、色柄がやや古さを感じさせることや、当時は体格を見て大まかに仕立てることが多かったため、サイズが小さいものが多いという難点があります。そのため、現代のニーズに合いにくく、売れ行きは限られてしまいます。

ウェルカム買取査定ナビ取材班

確かに!最近の着物は、SNS映えするような華やかな商品が多いですね!

一度着物を買ってから、着用せずにずっと置いている方はたんす屋さんへ買取相談をするべきですね。

Q4.今後の着物買取市場や需要をどう見ていますか?

中村さん

着物市場は確かに縮小傾向にあり、現在の市場規模は2200億円前後まで落ち込んでいるとの見方があります。コロナ前は2800億円程度だったことを考えると、多くの着物店が廃業しているのも現状です。

ただし、「すぐになくなる」ということではなく、しばらくは買取需要は続くと見ており、特に昭和時代の着物が中心だった過去に比べ、近年は平成の着物が増えてきている点に注目しています。これは「今が買取のチャンス」でもあると考えています。

中村さん

また、着物にはファッションとしての流行の波があり、「夢中になって購入する時期」もあれば「熱が冷めて着なくなる時期」もあるため、そうした方が手放した着物を活用できるのが「たんす屋」の役割だとしています。

さらに、今後の伸びしろとして大きいのが海外需要(インバウンド)です。浅草など観光地では、訪日外国人がレンタル着物を楽しむだけでなく、お土産やファッションアイテムとして購入するケースも増加中。アニメや時代劇などで着物文化に触れた外国人が多く、日本を訪れる際に「着物を着たい・欲しい」と考える流れが強まっています。このようなチャンスを逃さないようにしたいですね。

ウェルカム買取査定ナビ取材班

最近は、浅草やSNSなどで多くの浴衣を着た外国人の方をよく見ますね!着物を着ているアニメの登場人物をみて自分も来たくなる気持ちもとても共感できます!

Q5.最後に着物を売りたいユーザーへ一言お願いします

中村さん

「たんす屋」は1999年の創業以来、リユース着物一筋で約四半世紀にわたり歩んできました。代々着物とともに生きてきた人間が運営しているからこそ、着物を愛し、大切にする気持ちは他の業者とは一線を画しています。

お客様がお持ちになる着物は、ご自身のものだけでなく、お母様やお祖母様など、大切な方が大切にしてきた思い出の品であることも少なくありません。そのご縁を預かる以上、「たんす屋」では一枚一枚を丁寧に見極め、適正に評価したうえで、新しい形で活かせる場を必ず探していくことを大切にしています。「着物を売るなら、着物を知り尽くした『たんす屋』へ」――。最後まで着物の価値を大切にし、次につなげていくことをお約束します。

ウェルカム買取査定ナビ取材班

素敵なメッセージありがとうございました!