「不用品回収を頼みたいけど、悪徳業者に引っかからないか不安…」
「高額請求や不法投棄の話を聞いて心配になっている」
このように、不用品回収業者とのトラブルを気にしている方は少なくありません。
近年、無許可営業や強引な勧誘を行う危険な不用品回収業者が増加しており、高額請求・不法投棄・契約トラブルなどの相談件数はこの十数年で大幅な増加傾向にあります。
実際に、「無料と言われたのに作業後に高額請求された」「回収されたはずの不用品が山中に捨てられていた」といった深刻な被害も発生しています。
- 作業終了後に想定の数倍の料金を請求された
- 断ろうとすると威圧的な態度を取られた
- 回収品が不法投棄され、依頼者側が責任を問われそうになった
- 会社と連絡が取れず、返金やクレームができなかった
この記事では、不用品回収に潜むリスクを正しく理解するために、危険な業者に共通する特徴やよくあるトラブル事例を解説します。
あわせて、被害を防ぐための対策や、安心して依頼できる優良業者の見分け方、万が一トラブルに遭った場合の相談先も紹介します。不用品回収を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
危険な不用品回収業者のトラブルの実態
「無料回収」「格安パック」といった言葉をきっかけに不用品回収業者へ依頼した結果、高額請求や強引な取り立てに発展するケースが全国で相次いでいます。
国民生活センターに寄せられる不用品回収に関する相談件数は、2000年代前半と比べて大幅に増加しており、現在も右肩上がりの傾向が続いています。

引用:不用品回収サービスのトラブルより
引っ越しや新生活が増える時期には特に相談が集中し、若年層から高齢者まで幅広い年代が被害に遭っているのが実情です。
相談内容を見ていくと、広告と実際のサービス内容が大きく異なるケースが目立ちます。
積載量の制限トラブル
「軽トラック積み放題」「詰め放題」と広告しておきながら、当日になると「荷台の囲いまでしか載せられない」「これ以上は追加料金」と言われ、実際には想像よりはるかに少ない量しか積ませてもらえないケースです。
結果として、予定より多くのトラック台数や上位プランを勧められ、高額請求につながります。
| トラブル内容 | 積載量の制限 |
|---|---|
| 主な手口・実態 | 詰め放題と宣伝しつつ極端に積載量を減らす |
| よくある被害例 | 少量しか載せられず追加料金を請求 |
| 注意ポイント | 事前に「積載目安」「量の基準」を確認 |
高額請求トラブル
事前に聞いていた金額とかけ離れた料金を、作業後に請求されるケースです。
「処分費」「人件費」「階段作業費」「特殊作業費」など、聞いていない名目を次々と上乗せされ、最終的に十数万〜数十万円になる事例も少なくありません。
| トラブル内容 | 高額請求 |
|---|---|
| 主な手口・実態 | 作業後に料金をつり上げる |
| よくある被害例 | 数千円のつもりが数十万円請求 |
| 注意ポイント | 作業前に書面見積り必須 |
支払い拒否時の圧力
請求金額に納得できず断ろうとすると、「もう積み込んだ」「今すぐ払わないと全部降ろす」「現金を下ろしてこい」などと言われ、心理的に追い込まれるケースです。
冷静な判断を奪い、その場での即金支払いを迫るのが典型的な悪質手口です。
| トラブル内容 | 支払い拒否への圧力 |
|---|---|
| 主な手口・実態 | 威圧的な言動で即金を迫る |
| よくある被害例 | ATMへ行かされる、断れない状況 |
| 注意ポイント | その場で払わず消費生活センターへ |
広告と実態の違い
「数千円〜」「格安」「無料回収」など、消費者にとって魅力的な広告を入り口に集客し、実際には広告とはまったく異なる高額サービスを提供するパターンです。
広告の条件が極端に限定的であることを後出しされ、結果的に高額請求に誘導されます。
| トラブル内容 | 広告と実態の違い |
|---|---|
| 主な手口・実態 | 格安広告で集客し内容をすり替える |
| よくある被害例 | 広告と全く違う高額プランを提示 |
| 注意ポイント | 「無料」「格安」広告は特に警戒 |
このように冷静な判断ができない状況を作り、即日での支払いを迫るのが典型的な手口です。
中には一般廃棄物収集運搬業の許可を持たずに違法営業を行い、回収後に不法投棄するケースも確認されています。
一般廃棄物収集運搬業の無許可営業
家庭から出る不用品(粗大ごみ・生活ごみ・家電など)を回収・運搬するには、市区町村長の「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要です。
この許可を持たずに営業する業者は廃棄物処理法違反にあたり、摘発されれば懲役や罰金の対象となります。
主な違法営業の事例と手口
- 「無料」を入口にした高額請求
・「無料回収」「激安回収」と宣伝しトラックで巡回
・回収後に「想定外の量」「処分費がかかる」などと後出し
・数万円〜数十万円の高額請求に発展 - 無許可で家庭ごみを回収
・本来は許可が必要な一般廃棄物を無断で回収
・チラシ・ネット・訪問営業で集客
・「〇〇市協力」「自治体関連」などと偽るケースも存在 - 不法投棄
・回収した不用品を処理施設に持ち込まず山林・空地・河川に投棄
・費用をかけず利益を確保
・依頼者も「排出者責任」により責任を問われる可能性あり - 個人情報の流出
・書類・PC・記録媒体などをずさんに管理
・情報が第三者に流出するリスク
・詐欺や不正利用につながる恐れ - 強引な営業・継続的な訪問
・依頼していない物まで勝手に積み込む
・一度利用すると繰り返し訪問
・断りづらい状況を作り営業を継続
実際にあった摘発・発覚事例
- 無許可で家電回収を繰り返し、数億円規模の売上を上げて逮捕
- 住民からの「無料回収トラブル」「しつこい訪問」の通報をきっかけに調査開始
- 回収品の不法投棄がニュースや警察連絡で発覚し、業者と依頼主が問題に
引用:クリーン&リサイクル笹原商店株式会社より
引用:岐阜県大野町_ゴミ・リサイクルより
違法営業に関わるリスク
- 高額請求
- 不法投棄による依頼主の責任追及
- 家屋破損・盗難
- 個人情報漏洩
- 業者摘発時に事情聴取対象になる可能性
引用:クリーン&リサイクル笹原商店株式会社より
引用:岐阜県大野町_ゴミ・リサイクルより
また、契約書や明細を渡さず口頭のみで金額を告げる、クーリング・オフができないと誤認させるなど、書面手続きが不十分な事例も多く見られます。
これらのトラブルの構造は、「入り口では甘い言葉で安心させ、出口では断れない状況を作って高額請求する」という点に共通しています。
不用品回収を検討する際は、こうした実態を理解したうえで、自治体ルールの確認や許可業者の選定、複数社からの見積もり取得を徹底することが、被害防止の第一歩となります。
危険な不用品回収業者のトラブル事例
悪質な不用品回収業者による被害は年々増加しており、その手口も多様化しています。
一見すると親切そうに見える業者でも、実際には無許可営業や詐欺的な手法を用いて利用者から金銭をだまし取ったり、不法行為に関与させたりするケースが少なくありません。
ここでは、実際に多く報告されている代表的なトラブル事例を6つのタイプに分けて紹介します。
| トラブル内容 | 具体例・手口 | 想定される被害 | 主な対策 | 引用元・参考 |
|---|---|---|---|---|
| 無料回収を装った高額請求 | 巡回トラックに依頼後、「積み込み費」「処分費」などを理由に数万円請求 | 高額支払い 恐怖による強制支払 | 無料をうたう巡回業者を利用しない 事前に書面見積を取る | 埼玉県HP・国民生活センター |
| 見積もりと大きく異なる金額を請求 | 電話では安価、現場で数倍の料金を提示 | 想定外の高額請求 | 正確な見積を事前に取得 追加料金の有無を確認 記録を残す | 日野市・足立区消費者センター |
| 強引・高圧的な回収 | 勝手に家財を運び出し支払いを強要 | 恐怖・金銭被害 脅迫 | その場で断る 家に入れない 消費生活センターへ相談 | 岡山市消費者センター 国民生活センター |
| サービス内容の偽装 | 「積み放題」と言いながら積載量を制限し上位プランへ誘導 | 料金トラブル キャンセル料請求 | 積載量・条件を事前確認/書面で残す | 仙台市HP |
| 回収品の不法投棄 | 回収後、空き地や道路脇に廃棄 | 依頼者が責任を問われる可能性 | 許可業者か確認/会社所在地を確認 | 大網白里市・東松山市HP |
| 家財・貴金属の盗難 | 回収を装って家に入り込み窃盗 | 財産被害 精神的被害 | 訪問業者を家に入れない/貴重品管理 | FNNプライムオンライン |
| 不正なリサイクル料請求 | 対象外家電に「リサイクル料」を請求 | 不当請求 | 法律対象品目を把握/不明点は自治体へ確認 | 国民生活センター |
事前に手口を知っておくことで、被害を未然に防ぎやすくなります。
高額な支払いを要求された
「無料回収」「格安回収」をうたいながら住宅街を巡回している業者に依頼したところ、作業後に突然高額な料金を請求されるケースは非常に多く見られます。
不用品回収に関する相談の中でも特に多いのが、事前説明とまったく異なる高額請求トラブルです。
回収前には「無料で回収できる」「数千円程度で済む」と説明されていたにもかかわらず、作業が終わった後になってから以下の名目で数万円〜十数万円単位の請求を受けるケースが多く報告されています。
後出しで請求される金額項目
- 運搬費
- 作業費
- 処分費
- 人件費
- 車両費
さらに悪質なケースでは、「もう積み込んだので下ろせない」、「今払わないなら帰らない」、「キャンセル料が発生する」などと告げ、依頼者が断れない状況を作り出します。
トラックに積み終えた後で、態度が急変し、威圧的な言動や長時間の居座りによって恐怖心を与え、冷静な判断ができない状態で支払いを迫るのが典型的な手口です。
その結果、金額に納得できないまま、トラブルを避けたい一心で支払ってしまう被害が後を絶ちません。
特に拡声器で巡回している業者や、突然訪問してくる業者に依頼した場合に多い傾向があります。
事前に書面で正式な見積書を出さない業者ほど、このようなトラブルに発展しやすいため注意が必要です。
高額請求かつ強引・高圧的な態度での取引
悪質な業者の中には、料金をつり上げるだけでなく、利用者が断れない状況を作り出して支払いを迫るケースもあります。
危険な不用品回収業者によるトラブルの中には、高額請求と同時に強引・高圧的な態度を取るケースが数多く報告されています。
具体的には、業者が自宅に上がり込み、依頼していない家具や家電まで勝手に運び出したうえで、「もう積んだのだから払うしかない」、「キャンセルはできない」などと、一方的に支払いを迫る事例があります。
悪質な取引事例
- 怒鳴る・威圧的な言動を繰り返す
- 長時間居座る
- 金融機関で現金を下ろすよう要求する
- 振込を強要するといった行為
特に狙われやすいのが、高齢者や一人暮らしの方です。
複数人で訪問し、断りづらい空気を作ることで冷静な判断力を奪い、「早く終わらせたい」という気持ちにつけ込んで不当な金額を支払わせます。
このような事例では、単なる料金トラブルにとどまらず、脅迫まがいの行為や住居侵入・強要に発展する危険性もあり、非常に悪質性が高いのが特徴です。
こうしたケースでは恐怖心から冷静な判断ができず、相場を大きく超える金額を支払ってしまうことがあります。
強引な態度を見せる業者は正規業者である可能性が低く、少しでも異変を感じたら作業を断り、消費生活センターなどに相談することが重要です。
実態と異なるサービス内容
チラシや広告では「トラック積み放題」「定額パック」と記載されていたにもかかわらず、実際には積載量を極端に制限され、想定よりもはるかに少ない量しか載せられないというトラブルも多発しています。
危険な不用品回収業者とのトラブルでは、事前に説明されたサービス内容と、実際に提供される内容が大きく異なるケースが多く報告されています。
典型的なのが、最初は「格安」「定額」「少額で済む」と説明しておきながら、作業当日になると「これ以上は別料金になる」、「その量だと上位プランに変更が必要」などと言い出し、次々と条件を変更する手口です。
その結果、「1万円程度」と聞いて依頼したはずが、現場では4倍・5倍、場合によっては十数万円規模にまで跳ね上がることも珍しくありません。
料金だけでなく、「積み放題」と聞いていたのに、実際は積載量を厳しく制限されたり、作業途中で一方的に契約内容を変えられたりする例もあります。
実態と異なるサービス内容の事例に共通すること
契約前に具体的な範囲・条件・総額を明示せず、現場で初めて本当の条件を突きつける点です。
消費者が断りづらい状況を作ったうえで内容を変えるため、結果的に「聞いていた話とまったく違う」というトラブルに発展します。
実態と異なるサービスを提示する業者は、料金体系が不透明で、後出しの条件変更を繰り返す傾向があります。
こうした業者は、悪質業者である可能性が高く、特に注意が必要です。
このような業者は、見積もり時の説明が曖昧で、追加料金が発生する条件を明確にしない傾向があります。
事前に具体的な作業内容・積載量・総額を確認し、書面で残すことが重要です。
回収品の不法投棄
料金を支払って回収を依頼したにもかかわらず、後日、近くの空き地や道路脇に回収品が捨てられていたという事例も各地で報告されています。
これは業者が処分費用を節約するために不法投棄を行う典型的なパターンです。
危険な不用品回収業者に依頼した結果、回収された不用品が山林・空き地・河川敷などに不法投棄されてしまう事例も報告されています。
不法投棄における問題
不法投棄された物の「元の所有者」として、依頼者側も責任を問われる可能性がある点です。
廃棄物処理法では、廃棄物の処理を委託した場合であっても、排出した側の管理責任(排出者責任)が重く見られます。
悪質業者は、処理費用をかけずに利益を出すため、正規の処分場に運ばず人目につきにくい場所へ廃棄します。
その際、回収品の中に住所が分かる書類や伝票、家電の製造番号などが残っていると、所有者である依頼者が不法投棄の関係者として疑われるケースもあります。
さらに、業者との契約書や領収書がない場合、「本当に業者に依頼したのか」を証明できず、利用者自身が捨てたと見なされるリスクも否定できません。
このように回収品の不法投棄は、単なる業者トラブルにとどまらず、利用者が法的責任を負う可能性もある重大なリスクであり、無許可業者を利用しないことが極めて重要です。
不法投棄は重い罰則が科される行為であり、非常に大きなリスクを伴います。
不法投棄は廃棄物処理法で厳しく禁止されている違法行為であり、非常に重い刑事罰・行政罰の対象となります。
違法な不用品回収業者に依頼した結果であっても、排出者である依頼者側が責任を問われる可能性があり、「知らなかった」「業者に任せた」という言い分が必ずしも通用するとは限りません。
刑事罰を受ける可能性
不法投棄を行った場合、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金(法人の場合は最大3億円以下の罰金)が科される可能性があります。
悪質性が高い場合は懲役刑が選択されることもあり、前科が付くリスクも否定できません。
| 区分 | 内容 | 根拠・罰則 |
|---|---|---|
| 不法投棄 不法焼却 | 廃棄物をみだりに捨てる、または違法に焼却する行為 | 5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金 (法人は最大3億円以下) |
| 無許可営業 | 許可なく廃棄物の収集・運搬・処分を行う | 5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金 |
| 無許可業者への委託 | 許可を受けていない業者に廃棄物処理を委託 | 5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金 |
| 措置命令 事業停止命令違反 | 行政命令に従わない | 5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金 |
| 不法投棄 焼却の未遂 | 実行前でも処罰対象 | 5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金 |
依頼者も責任を問われるリスク
回収品の中から個人情報や購入履歴が見つかれば、「排出者責任」により依頼者が調査対象となります。
無許可業者に依頼していた場合、「違法な処理を認識できたはず」と判断され、責任を追及される可能性が高まります。
| リスク内容 | 具体例 | 想定される責任 |
|---|---|---|
| 排出者責任 | 不法投棄現場から個人情報・家電製品が発見される | 依頼者が調査対象 事情聴取を受ける可能性 |
| 無許可業者への委託 | 許可のない回収業者に依頼 | 廃棄物処理法違反に問われる可能性 |
| 共犯・幇助と判断 | 違法と知りながら依頼した場合 | 刑事責任を問われるリスク |
| 管理義務違反 | 処分状況を確認せず丸投げ | 行政指導・是正命令の対象 |
| 社会的責任 | 近隣・自治体・勤務先への影響 | 信用低下・トラブル発展の恐れ |
原状回復・撤去費用を負担させられる可能性
不法投棄されたごみの撤去費用や清掃費用を、依頼者が請求されるケースもあります。
処分費用だけでなく、運搬費・人件費・行政代執行費用などが加わり、数十万円〜数百万円規模になることもあります。
| 項目 | 内容 | 利用者側の負担例 |
|---|---|---|
| 撤去費用 | 不法投棄された廃棄物の回収・運搬 | 数万円〜数百万円規模になることも |
| 原状回復費 | 山林・空き地・河川敷などの清掃 | 重機・人件費・分別処理費 |
| 行政代執行費用 | 自治体が強制撤去した場合 | 後日、依頼者へ請求される可能性 |
| 再処分費用 | 適正な処理施設での処分 | 正規処分費+運搬費の二重負担 |
| 損害賠償 | 土地所有者・周辺住民とのトラブル | 民事責任に発展するケースも |
社会的信用の失墜というリスク
不法投棄への関与が発覚すれば、近隣トラブル、勤務先への影響、報道による信用低下など、金銭面以外の大きなダメージを受ける恐れもあります。
被害者から「加害者」になる可能性
本来は被害者の立場であっても、結果として不法投棄に関与したと判断されれば、被害者ではなく加害者側として扱われるリスクがあります。
引用:環境省_不法投棄ホットラインより
引用:不法投棄に関する罰則より
このような被害を防ぐには、一般廃棄物収集運搬業許可を持つ業者かどうか、会社の所在地が明確かどうかを必ず確認しましょう。
家財の盗難被害
不用品回収業者を装って家に入り込み、作業中や説明中の隙を突いて宝石・指輪・現金などを盗む被害も発生しています。
危険な不用品回収業者とのトラブルの中には、作業後に現金・貴金属・通帳・ブランド品などの貴重品がなくなっていることに気づくケースも報告されています。
作業中は家の中を自由に出入りされるため、いつ・誰が持ち去ったのか分からず、被害に遭っても犯人の特定が非常に難しいのが実情です。
家財の盗難被害につながりやすいリスク事例と対策
| リスクが高いケース | 狙われた事例・状況 | 想定される被害内容 | 狙われやすい理由 | 求められる対策 |
|---|---|---|---|---|
| 事前予約のない 突然訪問の回収業者 | 「近くを回っている」「無料で回収する」と突然訪問し、その場で作業を始める | 作業後に現金・貴金属・通帳・ブランド品などが消えている | 身元不明・契約書なしで室内に入るため、犯行後に追跡が困難 | その場で依頼しない インターホン越しに断る 必ず自分で業者を調べてから予約する |
| 高齢者宅を狙った 訪問回収 | 高齢者の一人住まいに訪問し、「片付けを手伝う」と言って家に上がり込む | 目を離した隙に貴重品を持ち去られる 後日盗難に気づく | 判断力・身体的負担につけ込みやすく、警戒心が薄れやすい | 家族と相談してから決める 訪問業者は家に入れない 地域包括支援センターや自治体に相談 |
| 一人暮らし世帯を狙った 訪問回収 | 若年層・単身世帯に「無料」「即日対応」を強調して接触 | 金品の盗難+高額請求の二重被害 | 作業を一人で対応するため監視の目がなく、証言も一人分 | 作業中は常に立ち会う 貴重品は事前に別室へ移動 複数人対応できない業者は断る |
| 強引に室内へ 入ろうとする業者 | 玄関先の説明から「中を見せて」と言って半ば強引に侵入 | 物色・盗難・家の構造把握による後日の被害 | 家の中を自由に動ける時間を確保できる | 玄関を開けすぎない ドアチェーン使用 不審ならすぐ警察相談 |
| 身元・会社情報が 不明な業者 | 名刺がない、携帯番号のみ、会社名が曖昧 | 被害後に連絡が取れず泣き寝入り | 追跡・証拠確保が極めて困難 | 公式サイト・住所・許可番号の確認 許可業者以外は利用しない |
また、業者がすでに立ち去った後に盗難に気づくことが多く、契約書や身元がはっきりしない業者では、警察に相談しても証拠が乏しく泣き寝入りになる可能性も否定できません。
不用品回収を装った訪問作業は、料金トラブルだけでなく窃盗被害のリスクも伴う行為であることを理解しておく必要があります。
「不用品回収」を口実に室内を見回し、貴重品の場所を把握する悪質な手口も報告されています。
金銭被害だけでなく、強い不安や恐怖を感じる深刻な被害につながるため、突然訪問してくる業者は家に入れないことが最も有効な対策です。
リサイクル料の請求被害
本来、家電リサイクル法でリサイクル料金が必要なのは、エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機の4品目のみです。
家電リサイクル法(正式名称:特定家庭用機器再商品化法)は、使用済み家電から有用な部品や資源を回収・再利用し、廃棄物の減量と資源の有効活用を進めることを目的とした法律です。
対象となる家電は、通常のごみとして捨てることはできず、消費者がリサイクル料金と収集運搬料金を負担して、メーカーなどに引き渡す仕組みになっています。
対象となる家電
- エアコン
- テレビ
(ブラウン管・液晶・プラズマ・有機EL) - 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
正しい処分方法
- 買い替え時:新しい製品を購入した販売店に引き取りを依頼
- 処分のみ:以前購入した販売店に依頼
- 指定引取場所へ自分で持ち込む
- 自治体と連携している回収業者に依頼
(自治体案内に従う)
小型家電リサイクル法との違い
電子レンジ、携帯電話、デジタルカメラ、掃除機などの小型家電は、家電リサイクル法ではなく小型家電リサイクル法の対象です。
市町村の回収ボックスや認定事業者を通じて回収され、鉄・銅・レアメタルなどの資源回収が目的となっています。
注意点
- 家庭用機器でも、事業所で使用していたものは産業廃棄物扱いになる場合があります。
- 無許可の回収業者に依頼すると、不法投棄や高額請求などのトラブルに巻き込まれる危険があります。
- 必ず自治体案内や販売店を通じて、正規ルートで処分することが重要です。
引用:経済産業省_家電リサイクル法より
しかし悪質な業者の中には、これに該当しない小型家電や雑貨類に対しても「リサイクル料が必要」と説明し、不当に料金を請求するケースがあります。
金額が少額であっても違法行為であり、被害が積み重なれば大きな金銭的損失につながります。
また、「法律で決まっている」「自治体に納める」といった説明をされると信じてしまう方も多く見られます。
正しい知識を持ち、少しでも不審に感じた場合はその場で支払わず、自治体や消費生活センターに確認することが重要です。
危険な不用品回収業者の特徴
不用品回収業を行うには、自治体から「一般廃棄物収集運搬業許可」を受けている必要があります。
しかし実際には、この許可を持たずに営業している業者も多く、近年は高額請求や不法投棄などのトラブルが後を絶ちません。
| 特徴 | 具体的な内容 | 想定されるリスク・トラブル |
|---|---|---|
| 折込チラシで「無料回収」を強調 | 「回収無料」「費用0円」などを大きく表示し、料金体系を明確にしない | 作業後に運搬費・処分費などの名目で高額請求される |
| アポなしで自宅訪問 | 依頼していないのに突然訪問し、その場で契約を迫る | 断りづらい状況を作られ、強引な回収や契約トラブルに発展 |
| 会社概要・連絡先が不透明 | 住所の記載がない 携帯番号のみ 公式サイトがない | トラブル時に連絡不能、責任の所在が不明確になる |
| トラックで近所を巡回 | 拡声器で巡回しながら不用品回収を呼びかける | 無許可営業の可能性が高く、高額請求・不法投棄のリスク |
| 許可情報を提示できない | 一般廃棄物収集運搬業許可の表示がない | 法令違反・不適切処理により依頼者側もトラブルに巻き込まれる可能性 |
| 見積もりが曖昧・書面を出さない | 口頭説明のみで金額を確定しない | 作業後に追加料金を請求されやすい |
悪質な業者には共通する特徴があり、事前にそれを知っておくだけでも被害に遭うリスクを大きく下げることができます。ここでは、特に注意すべき代表的な4つの特徴について詳しく解説します。
折込チラシで「回収無料」などの強調
「不用品を無料で回収します」「費用は一切かかりません」といった言葉が大きく書かれた折込チラシやポスティング広告は、一見すると非常に魅力的に見えます。
しかし、不用品回収には、人件費・車両費・処分費がかかるため、完全無料は成立しません。
「無料回収」は基本的に成立しない理由
家庭から出る不用品や粗大ごみの回収・処分には、法律に基づいた運搬・分別・保管・リサイクル・処理施設への持ち込みなどの工程が必要です。
これらには必ず人件費・車両費・処分費・リサイクル費用がかかるため、業者が継続的に完全無料で回収することは現実的に困難です。
「無料回収」が成立するのは、中古品として高値で再販できる物だけを引き取る場合など、ごく一部に限られます。
とはいえ、不用品全般を「無料」と宣伝する業者は、別の形で必ず費用を回収する構造になっています。
悪質業者が行う典型的な手口
悪質業者は、まず「無料」「格安」「積み放題○円」などで依頼のハードルを下げます。
しかし当日、トラックに積み終えた後で、以下の理由をつけ、数万円〜数十万円の請求を行うのが典型です。
- これは無料対象外
- 想定より量が多い
- リサイクル費が別途かかる
- 運搬費・作業費・処理費が必要
すでに荷物を積み込んでしまっているため、「今払わないと下ろせない」「キャンセル料がかかる」と心理的に追い込み、支払いを迫ります。
トラブルを防ぐための対策
- 「不用品すべて無料」「巡回回収」は原則利用しない
- 依頼前に一般廃棄物収集運搬業の許可を確認する
- 料金は必ず作業前に書面で見積もりを取る
- 「無料」の範囲と追加料金の有無を事前に明確化
- 少しでも不審に感じたらその場で作業させない・断る
- 不安を感じたら家族や自治体、消費生活センターに相談する
すでに積み込まれ断りにくい状況を作ってから高額請求するケースも多く、トラブルに発展しやすい傾向があります。
特にチラシのみで会社情報がよく分からない業者の場合、実態のない営業や無許可営業の可能性も否定できません。
「無料」という言葉だけで安易に依頼せず、必ず料金体系や許可の有無を確認することが重要です。
アポなしで自宅訪問
事前に依頼していないにもかかわらず、突然自宅を訪問してくる不用品回収業者には十分な警戒が必要です。
「近くを回っていて、今ならすぐ回収できます」「今日だけ安くします」といった言葉で即決を迫るのは、悪質業者に多い勧誘方法です。
事前連絡のない不用品回収業者を家に入れてしまうと、本人の意思に反して作業を始められる、断れない空気を作られる、想定外の契約を結ばされるといった被害が起こりやすくなります。
- 回収を口実に室内へ入り込み
- 高額請求・貴金属の安値買い取り
- 家財の持ち去り・長時間の居座りなど
高齢者世帯や一人暮らし宅は「断りにくい」「相談相手がその場にいない」ことから狙われやすく、被害が深刻化しやすい傾向があります。
こうした業者は、冷静に考える時間を与えず、その場の雰囲気で契約させようとします。
- 拡声器やチラシで「無料回収」を宣伝して突然訪問
- 「今だけ」「近くを回っている」と即決を迫る
- 家に上がり込んだ途端に勝手に作業を始める
- 回収から買取へ話をすり替え、貴金属やブランド品を要求
- 「もう積んだ」「今さら断れない」と心理的に追い込む
- 居座り、威圧的態度で支払い・売却を迫る
- アポなし訪問業者はドアを開けず、家に入れない
- その場で契約・作業をさせない
- 「必要ありません」と明確に断り、会話を続けない
- 高齢の家族には事前に注意喚起をしておく
- 不安を感じたらすぐ家族・警察・消費生活センターに連絡
- 回収が必要な場合は、自治体案内や許可業者に自分から依頼する
こちらから連絡していない業者が突然訪ねてきた場合は、基本的に対応せず、家に入れないことが最も有効な自衛策です。
会社概要・連絡先が不透明
信頼できる不用品回収業者であれば、公式サイトやチラシに会社名・所在地・固定電話番号・許可情報などを明確に記載しています。
一方、悪質業者の場合、会社の住所が載っていない、連絡先が携帯番号のみ、そもそも公式サイトが存在しないといったケースが多く見られます。
このような業者に依頼すると、トラブルが起きた際に連絡が取れなくなったり、責任の所在が分からなくなったりする危険があります。
会社の所在地や固定電話、代表者名、許可番号などが確認できない業者は、実体のない違法業者である可能性が高く、トラブル発生時に連絡が取れなくなるリスクがあります。
料金トラブルが起きても請求元が不明確なため返金交渉ができず、泣き寝入りになるケースが非常に多いのが特徴です。
また、無許可営業であることも多く、回収品が不法投棄されれば依頼者側も責任を問われる可能性があります。
個人情報を含む家電・書類を渡した場合、情報流出や犯罪利用につながる危険性も否定できません。
実際に、高額請求をされた後で連絡がつかなくなったという被害も少なくありません。
- チラシの携帯番号に電話したが、高額請求後に連絡が取れなくなった
- ホームページに住所がなく、請求元の会社が実在しなかった
- 回収後に不法投棄が発覚し、自治体から排出者として連絡が来た
- トラックの業者に依頼後、家財の破損・盗難が起きても補償されなかった
- 名刺やチラシしかなく、警察・消費生活センターでも業者特定が困難だった
チラシや広告を見て少しでも不安を感じた場合は、会社名を検索したり、所在地を地図で確認したりすることが大切です。
- 公式サイトに会社名・住所・固定電話・許可番号があるか確認
- Googleマップで所在地を検索し、実在する事務所かチェック
- 一般廃棄物収集運搬業許可の有無を自治体サイトで照合
- 連絡先が携帯番号のみ・住所非公開の業者は利用しない
- 見積書・契約書を紙面で受け取り、会社名入りか確認
- その場で契約せず、複数社を比較する
実態が確認できない業者への依頼は避けるべきでしょう。
近所をトラックで巡回している
スピーカーで「ご家庭の不用品を回収します」と流しながら、住宅街を巡回しているトラックを見かけることがあります。
このような業者は、店舗や事務所を構えずに営業できるため、無許可業者や実態不明の業者が紛れている可能性が高いとされています。
- 事務所を構える必要がなく身元が追いにくい
- 無許可営業でも移動すれば発覚しにくい
- 広告費がほぼ不要で短期間で荒稼ぎしやすい
- トラブルが起きても逃げやすい構造
拠点がはっきりしない業者は足がつきにくく、違法営業や不法投棄につながりやすいのが実情です。
- 無料・格安を装った高額請求
「無料回収」「軽トラ〇千円積み放題」とアナウンスして近づき、積み込み後に「これは別料金」「量が想定外だった」などと言って、数万円〜数十万円の請求をされる事例が多数報告されています。 - 断れない状況を作る強引な請求
トラックに積み終えた後で金額を提示し、「もう下ろせない」「今払わないと困る」などと迫り、現金の引き出しを要求されるケースもあります。 - 無許可営業・不法投棄
巡回型業者は拠点を持たないことが多く、一般廃棄物収集運搬業の許可がない違法業者であるケースが目立ちます。
回収物が山林や空き地に不法投棄され、依頼者側が調査対象になる事例もあります。 - 会社情報が分からず泣き寝入り
チラシや口頭説明のみで、会社住所・代表者・固定電話が分からず、トラブル後に連絡が取れなくなる被害が多発しています。 - 盗難・家屋トラブル
自宅に上げた隙に現金・貴重品がなくなる、壁や床を傷つけられるなどの被害が出ても、補償されず終わる例もあります。
トラブルを避けるためには、巡回中のトラックにその場で声をかけて依頼するのではなく、自分で調べた業者に見積もりを依頼することが重要です。
基本的な対策
- 巡回トラックには声をかけない・依頼しない
- 「無料」「今だけ」に反応せず一度断る
- 不用品は自治体の粗大ごみ制度か許可業者を利用
- 業者を使う場合は自分で探し、事前に見積りを取る
- 会社情報・許可番号・口コミを事前確認
- 訪問業者は家に入れない
- 不審な巡回があれば自治体や消費生活センターに相談
トラブルに遭ったときの対策
- その場で支払わず、可能なら警察に連絡
- 領収書・名刺・車両ナンバー・写真を保存
- 消費生活センター(188)へ早めに相談
- 不法投棄が疑われる場合は自治体の環境課へ連絡
安易な依頼が大きなリスクにつながることを理解しておきましょう。
信頼できる不用品回収業者の見分け方
不用品回収業者とのトラブルを避けるためには、「料金の安さ」や「無料」という言葉だけで判断せず、事前に業者の信頼性を多角的に確認することが不可欠です。
悪徳業者は、連絡先や実態が分かりにくい状態で営業していることが多く、契約後に高額請求や強引な対応へ発展するケースも少なくありません。
| 見極めポイント | 確認内容 | 信頼できる業者の特徴 | 注意すべきサイン |
|---|---|---|---|
| 一般廃棄物収集運搬業の許可 | 家庭ごみ回収に必要な許可を保有しているか | 許可の種類・番号を公式サイトに明記 自治体サイトで照合可能 | 許可の記載がない 「提携している」と口頭説明のみ |
| 公式サイトの会社情報 | 会社の実態が確認できるか | 会社名・住所・固定電話・事業内容・許認可情報が明確 | 所在地不明 携帯番号のみ 情報が極端に少ない |
| 自治体からの許可・委託 | 自治体と連携・認可があるか | 市区町村サイトに掲載 公共施設等での回収実績がある | 自治体との関係が不明確 根拠のない「公認」表記 |
| 無料が適用される範囲 | 何が無料で何が有料か明確か | 見積書を紙面やメールで提示 料金内訳が明確 | 「全部無料」「とりあえず来る」など曖昧な説明 |
| 利用者の口コミ・評判 | 実際の利用者評価を確認できるか | 複数媒体で口コミあり 低評価への対応も確認できる | 不自然に高評価のみ 口コミが極端に少ない |
| 古物商許可(買取対応時) | 買取に必要な許可を得ているか | 古物商許可番号・公安委員会名を明記 | 買取しているのに許可表示がない |
問い合わせをする前の段階で、許可の有無・会社情報・口コミ・見積りの出し方などを確認し、一定の基準をクリアした業者だけを候補に残すことが、安全な不用品処分への近道になります。
「一般廃棄物収集運搬業」の許可を得ている
家庭から出るごみや粗大ごみを回収するには、原則として市区町村が発行する「一般廃棄物収集運搬業」の許可が必要です。
一般廃棄物収集運搬業とは、家庭ごみや事業所から出る一般廃棄物(可燃ごみ・不燃ごみ・資源ごみ・粗大ごみなど)を、市町村の許可を受けて収集・運搬する事業です。
廃棄物を処理施設やリサイクル施設へ適切に運ぶことで、地域の衛生環境を守り、不法投棄や環境汚染を防ぐ重要な役割を担っています。
法的根拠は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」で、管轄する市町村長の許可が必須です。
対象となる一般廃棄物
- 家庭から出る可燃ごみ・不燃ごみ・資源ごみ
- 粗大ごみ
- 事業所から発生する少量の一般廃棄物
※産業廃棄物は対象外
許可制度の目的
- 不適切な処理による環境汚染の防止
- 公衆衛生の維持
- 適正処理・リサイクルの確保
- 悪質業者の排除
許可取得の主な条件
- 収集運搬に必要な車両・設備を保有している
- 廃棄物処理に関する知識・技術を有している
- 法令遵守体制が整っている
- 自治体の事業計画・基準に適合している
申請後、書類審査や設備確認を経て許可が交付されます。
許可の有効期限は通常3〜5年で、継続するには更新が必要です。
引用:一般廃棄物収集運搬業許可より
この許可を持たない業者が家庭ごみを回収することは違法であり、不当請求や不法投棄などのリスクが高まります。
無許可で一般廃棄物を回収・運搬することは廃棄物処理法違反となり、懲役や罰金などの重い罰則が科されます。
法人の場合は、さらに重い処分を受ける可能性があります。
また、無許可業者に回収を依頼した側も、状況によっては責任を問われるリスクがあるため、不用品回収を依頼する際は必ず「一般廃棄物収集運搬業許可」を持つ業者か、自治体の委託業者であるかを確認することが重要です。
優良業者は、公式サイトや会社概要ページに許可の種類や番号を明記していることが多く、自治体のホームページから照合することも可能です。
チラシや街宣車、突然の訪問だけで契約を迫る業者は避け、必ず許可の有無を自分で確認しましょう。
公式サイトで会社情報が確認できる
信頼できる業者かどうかを見極めるうえで、公式サイトの情報開示は重要な判断材料です。
- 会社名
- 所在地
- 固定電話番号
- 事業内容
- 許認可情報など
住所を検索して実在する会社か確認したり、Googleマップで所在地が表示されるかを見るのも有効です。
連絡先が携帯番号のみ、所在地が不明確、サイトに具体的な情報がほとんどない場合は、トラブル時に連絡が取れなくなる可能性があり注意が必要です。
トラブル時に連絡が取れなくなる
- 作業後に高額請求をされても、後日連絡がつかなくなる
- 不法投棄が発覚しても、業者と連絡が取れず責任追及できない
- 家財破損・盗難などが起きても補償交渉ができない
携帯番号のみの業者は、番号変更・解約で簡単に姿を消せるため、泣き寝入りになるケースが多くあります。
不法投棄・違法処分に巻き込まれる可能性
- 適正な処分ルートを持っていない
- 処分費用をかけず山林・空き地に投棄される
- 依頼者側が「排出者責任」を問われる可能性がある
所在地や許可情報を明示していない業者は、無許可営業や違法処分の可能性が高く、依頼者も行政指導や撤去費用負担を求められるリスクがあります。
高額請求・料金トラブルが起きやすい
- 「無料」「格安」をうたい、積載後に高額請求
- 料金表や見積条件が曖昧
- 契約書や領収書を出さない
会社情報が不透明な業者ほど、価格根拠を示さず、その場の雰囲気で請求してくる傾向があります。
損害補償・保険対応が期待できない
- 作業中の家屋破損に対応しない
- 事故が起きても保険未加入
- 補償を約束しても履行されない
所在地・法人情報が不明な業者は、損害賠償保険に加入していないケースも多く、補償されないまま終わることがあります。
自治体から許可・委託を得ている
一部の不用品回収は、自治体と連携した形で行われていることがあります。
公共施設や商業施設に設置されている回収ボックス、自治体が案内している回収業者などは、家電リサイクル法や小型家電リサイクル法に基づいて運営されているため、比較的安心して利用できます。
市区町村の公式サイトには、許可業者一覧や提携事業者が掲載されていることも多く、民間業者を利用する前に自治体情報を確認することで、危険な業者を避けやすくなります。
無料が適用される範囲
不用品の回収・処分には本来コストがかかるため、「すべて無料」といった曖昧な表現を多用する業者には警戒が必要です。
信頼できる業者であれば、無料になる範囲(見積り・出張・査定など)と、実際に発生する可能性のある費用を明確に説明します。
とくに重要なのは、作業前に書面やメールで見積りを提示してくれるかどうかです。
- 料金トラブルを未然に防げる
事前に金額・内訳・条件が明示されるため、「聞いていない追加料金」「相場とかけ離れた請求」を防ぎやすい。 - 口約束による認識違いを防止できる
電話や当日の説明だけでなく、文章として残るため、「言った・言わない」のトラブルになりにくい。 - 不当な追加請求を断る根拠になる
作業後に高額請求された場合でも、事前見積りを提示して冷静に交渉・拒否ができる。 - 業者の信頼性・実在性を確認しやすい
会社名・所在地・連絡先・担当者名が記載された見積書は、実態のある業者かを判断する材料になる。 - 料金体系が明確な業者か見極められる
回収費・運搬費・処分費・オプション費用などが整理されていれば、健全な運営をしている可能性が高い。 - 契約内容として証拠になる
万一のトラブル時に、消費生活センターや警察へ相談する際の重要な資料になる。 - 強引な即決営業を避けやすい
書面を出せない業者は「今すぐ作業」「今決めないと帰る」など心理的圧力をかけやすい傾向がある。 - 追加費用が発生する条件を事前に確認できる
階段作業・解体・特殊処分などの有料条件を把握でき、後出し請求を防げる。
口頭だけで金額を伝える業者は避け、後から追加費用が発生しないか、何にいくらかかるのかを事前に確認しましょう。
利用者の口コミ・評判が確認できる
実際の利用者の声は、業者の対応や料金の実態を知るうえで貴重な情報源です。
Googleマップや比較サイトなど複数の媒体を見比べ、評価の高さだけでなく、低評価の内容やそれに対する業者の対応も確認しましょう。
利用者の口コミ・評判から分かること・注意点
| 確認ポイント | 口コミから得られる情報 判断材料 | 参考にする際の注意点 |
|---|---|---|
| 料金の実態 | 広告通りの金額だったか 追加請求があったか 相場感に合っているか | 「安かった」だけでなく金額の理由・内訳が書かれているかを見る |
| 追加請求の有無 | 見積り後に料金が変わったか 当日上乗せがあったか | 低評価で高額請求・後出し請求が繰り返し出ていないか確認 |
| 作業前の説明 | 見積りの分かりやすさ 注意点の説明があったか | 「説明が丁寧」「書面を出してくれた」など具体性のある内容を重視 |
| 作業態度・接客 | 言葉遣い 強引さの有無 安心感があったか | 「親切でした」だけでなく行動が書かれている口コミが信頼度高め |
| トラブル事例 | 高額請求 威圧的態度 キャンセル不可などの被害報告 | 同様の内容が複数投稿されているかを見る (単発か傾向か) |
| 業者の対応姿勢 | 低評価への返信内容 トラブル後の対応 | 言い訳だけでなく謝罪・改善姿勢があるかを確認 |
| 実在性・活動実態 | 継続的な投稿数 写真付き口コミ 地域性 | 極端に評価が高すぎる・投稿が短期間集中はやらせの可能性に注意 |
| サービス内容 | 回収品目 対応エリア オプション作業の有無 | 自分の依頼内容と条件が近い口コミを探す |
口コミ数が極端に少ない、あるいは不自然に高評価ばかりの場合は、内容を慎重に見極める姿勢が大切です。
買取対応しているなら「古物商許可証」を得ている
不用品回収とあわせて買取を行う業者は、原則として「古物商許可証」の取得が必要です。
古物商許可証とは、ビジネスとして中古品(古物)を売買・交換する際に必要な許可で、都道府県公安委員会(警察署)が発行します。
目的は、盗品の流通防止・犯罪抑止で、許可なく中古品ビジネスを行うことは法律で禁止されています。
許可を取得すると、
- 「古物商許可証(鑑札)」が交付
- 店舗や事務所には「古物商プレート」の掲示義務が発生
無許可営業は、3年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象となります。
| 古物商許可証が必要なケース | ・リサイクルショップ・中古車販売・古本屋・金券ショップなど ・フリマアプリ・ネットオークションで営利目的の継続販売 ・他人の中古品を預かって売る委託販売 |
|---|---|
| 古物商許可証が不要なケース | ・自分の私物を売るだけ(営利目的でない) ・「回収した不用品を処分する」など、売買を目的としない場合 |
申請先と費用
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請先 | 営業所所在地を管轄する警察署 (生活安全課) |
| 費用 | 19,000円 (都道府県収入証紙) |
| 主な流れ | 書類提出 → 審査 → 許可証交付 |
引用:古物営業法より
許可番号がサイトに明記されているか、どの都道府県公安委員会の許可かを確認することで、業者の実態を判断しやすくなります。
なお、買取を希望する場合は、不用品回収業者だけでなく、買取専門店と比較するのも一つの方法です。
処分しか選択肢がないと考えず、売れる可能性がある物は買取に回すことで、費用を抑えつつ安全に手放すことができます。
危険な不用品回収業者に関するよくある質問
「無料回収って本当?」「巡回している回収トラックは安全?」「もし高額請求されたらどうすればいい?」
不用品回収業者を利用する際、このような不安を感じる方は少なくありません。実際に、不用品回収をめぐるトラブルは年々増加しており、国民生活センターにも高額請求や強引な契約、不法投棄などの相談が数多く寄せられています。
ここでは、危険な不用品回収業者に関して特に多い疑問をQ&A形式で深掘りし、トラブルを避けるために知っておくべきポイントを分かりやすく解説します。
「無料回収」と書かれている業者は本当に無料なの?
結論から言うと、家庭の不用品を完全無料で適切に処分することはほぼ不可能です。
回収した不用品は、分別・運搬・処分・リサイクルなどの工程が必要となり、必ずコストが発生します。
そのため、「何でも無料」「完全無料回収」と強調する業者の多くは、後から作業費・運搬費・処分費などの名目で高額請求するケースが目立ちます。
信頼できる業者は、「無料見積もり」「査定無料」など無料の範囲を明確にし、料金が発生する条件も事前に説明しています。
街中をトラックで巡回している業者は利用しても大丈夫?
スピーカーで呼びかけながら巡回している回収業者には、特に注意が必要です。
このタイプの業者は事務所や拠点を持たずに営業していることも多く、無許可営業や所在不明業者の可能性があります。
実際に「積み込み後に高額請求された」「回収された物が不法投棄されていた」というトラブルも多く報告されています。
トラブルを避けるためには、巡回トラックにその場で依頼せず、必ず会社情報・許可の有無を確認できる業者に依頼することが重要です。
家庭の不用品回収に必要な許可とは?
一般家庭のごみを回収するには、市区町村が発行する「一般廃棄物収集運搬業許可」または自治体からの正式な委託が必要です。
この許可を持たない業者は、法律上、家庭ごみのできません。
産業廃棄物の許可しか持たない業者や、無許可業者が家庭ごみを回収しているケースも多く、こうした業者は高額請求や不法投棄につながるリスクが高くなります。
公式サイトや自治体のホームページで、許可業者一覧を確認することが安全な第一歩です。
見積もりを出さずに作業する業者は危険?
非常に危険といえます。
料金を口頭だけで伝えたり、「積んでから決める」「現地で見ないと分からない」と言って明確な金額を出さない業者は、回収後に法外な請求をする典型例です。
優良業者であれば、作業前に書面やメールで見積もりを提示し、追加料金が発生する条件も説明します。
「書面の見積もりを出さない業者は利用しない」という姿勢が、トラブル防止につながります。
突然訪問してくる不用品回収業者は信用できる?
アポなし訪問の回収業者は、悪徳業者である可能性が高いため警戒が必要です。
「今日なら安くする」「すぐ回収できる」と契約を急がせ、断りにくい状況を作るのが典型的な手口です。
中には、不用品回収を装って貴金属の買い取りを持ちかけるケースも報告されています。
突然訪問してきた業者は家に入れず、きっぱり断ることが大切です。
すでに高額請求されてしまった場合の対処法は?
その場で無理に支払わないことが重要です。
身の危険を感じる場合は警察に連絡し、安全を確保しましょう。
そのうえで、消費生活センター(188)に相談すると、対応方法や業者への対処について助言を受けられます。
契約書・見積書・請求書・業者名・電話番号などの情報は、できるだけ保存しておきましょう。
信頼できる業者かを見分ける簡単なポイントは?
最低限、以下が確認できる業者を選びましょう。
- 一般廃棄物収集運搬業の許可が明記されている
- 会社の所在地・固定電話番号が公開されている
- 書面で見積もりを出してくれる
- 口コミや評判が複数サイトで確認できる
これらが不十分な場合は、依頼を見送る判断も大切です。
不用品は必ず回収業者に頼むべき?
必ずしも不用品回収業者を利用する必要はありません。
まずは自治体の粗大ごみ回収や指定業者の利用を検討しましょう。
また、まだ使える物は買取専門店やリサイクルショップを利用すれば、処分費をかけずに手放せる可能性もあります。
不用品回収業者は「どうしても自分で処分できない場合の選択肢」として考えることが、トラブルを避けるコツです。
まとめ
近年、「無料回収」や「格安」をうたう危険な不用品回収業者によるトラブルが急増しています。
国民生活センターへの相談件数もこの十数年で大幅に増え、高額請求・強引な契約・不法投棄・盗難といった深刻な被害が各地で報告されています。
悪徳業者の多くは、無許可営業、見積もりが曖昧、突然の訪問、連絡先や所在地が不明確といった共通した特徴があります。
実際の事例では、無料と言われて依頼した後に数万円〜数十万円を請求されたり、回収品が不法投棄され依頼者が責任を問われかねないケースもあります。
こうした被害を防ぐためには、業者の許可の有無を確認し、必ず書面で見積もりを取り、相場を把握したうえで複数社を比較することが重要です。
不用品を手放す際は安さだけで判断せず、信頼できる業者かどうかを見極める意識が、最大のトラブル対策となります。




