着物買取

着物の処分方法は?おすすめの処分方法7選から注意点まで詳しく紹介!

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着物は代々受け継がれてきた大切なものですが、着る機会が少なくなり、処分を検討する方も少なくありません。

しかし、処分方法によっては高く売却できたり、誰かに喜ばれたりするケースもあります。買取やリサイクルだけでなく、寄付や廃棄など選択肢は多様です。

この記事では、着物のおすすめ処分方法や高価買取を狙えるポイント、注意すべき点などをわかりやすく解説します。

着物のおすすめ処分方法7選

着物はゴミとして捨てるだけでなく、売却したり、寄付したりと様々な方法で手放すことができます。

それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、ご自身の状況や着物の状態に合わせて最適な方法を選びましょう。

着物の買取業者に買取してもらう

着物,買取業者

着物専門の買取業者に依頼すれば、価値を正しく査定してもらえます。

有名作家の作品や証紙付きは高価買取が期待できます。

店舗持ち込みのほか、出張や宅配など自分に合った買取方法を選べる点も便利です。

流れ

着物の買取業者に買取してもらう際の流れ
  1. WEBなどで着物買取業者を探す
  2. 電話やWEBから査定を申し込む
  3. 査定方法(出張・宅配・持ち込み)を選ぶ
  4. 着物を査定し、査定額を確認
  5. 査定額に納得できれば契約し、引き取り日を調整する
  6. 買取金額を受け取る

リサイクルショップで売却する

着物を手軽に売却したい場合は、リサイクルショップを利用するのも一つの方法です。

専門知識を持つ査定員がいないため、着物の価値は正しく評価されにくいものの、他の不用品と一度に処分できるというメリットがあります。

流れ

リサイクルショップで売却する際の流れ
  1. 売りたい着物を準備し、店舗へ持ち込む
  2. 受付で査定を申し込む
  3. 査定が終わり次第、査定額が提示される
  4. 提示された査定額に納得できたら、契約書にサインする
  5. 着物を引き渡し、その場で現金で受け取る

オークションやフリマアプリに出す

フリマアプリ

オークションサイトやフリマアプリを利用すれば、自分で価格を設定して着物を売ることができます。

リサイクルショップよりも高値で売れる可能性がありますが、写真撮影や購入者とのやり取り、梱包・発送などをすべて自分で行う手間がかかります。

■着物の売却・購入ができるフリマアプリ・サイト

流れ

オークションやフリマアプリに出す際の流れ
  1. 着物の写真を撮り、サイズや状態などを詳しく記載した商品説明文を作成する
  2. 販売価格を設定して出品する
  3. 商品が購入されたら、梱包して発送する
  4. 購入者が商品を受け取り、評価をしたら取引完了
  5. 売上金を受け取る

NPO法人・協会に寄付をする

まだ着られる着物は、NPO法人などに寄付して社会貢献につなげる方法もあります。

寄付された着物は国内外でリユースされたり、小物にリメイクされたりして活用されます。

送料が自己負担になる場合もあるため、事前に団体へ確認しましょう。

着物 de お針子

引用:着物 de お針子

着物 de お針子は、不要になった品は世界中で再活用されるだけでなく、障がい者やシングルマザー、服飾学生の自立支援につながります。

1キットにつきミシン針10本と売上の一部でミシンを寄付し、モンゴルの貧困層の方々がお針子作業を通じて技術を身につけ、自立できるよう支援を行っています。

このような活動をおこなっている団体へ寄付するのもよい処分方法です。

流れ

NPO法人に寄付をする際の流れ
  1. ネットで寄付したい団体を探す
  2. 公式サイトで送料負担や受付条件を確認
  3. 電話やWebから寄付を申し込む
  4. 指示通りに梱包し、郵送や持ち込みで届ける
  5. 引き渡しが終わると完了
  6. サイトで活動報告を確認できる団体もある

友人や知人に譲る

友人・知人

着物を欲しがっている友人や知人がいれば、譲るという方法もあります。

相手に喜んでもらえ、大切に扱ってくれる可能性が高いというメリットがあります。

ただし、シミや汚れなど、着物の状態は正直に伝えることが大切です。

流れ

友人や知人に譲る際の流れ
  1. 着物を譲りたいと友人や知人に伝える
  2. 着物の状態を見てもらい、納得してもらう
  3. 受け渡しの方法や日時を決める
  4. シミや汚れなど確認しクリーニングに出してから渡す
  5. 譲る相手に引き渡す

不用品買取業者に依頼する

引っ越しや遺品整理の際、着物と一緒に他の不用品もまとめて処分したいなら、不用品回収業者に依頼するのが便利です。

着物単品での依頼は割高になることもありますが、他の家財道具と一緒なら手間なく一度に片付きます。

流れ

不用品買取業者に依頼する際の流れ
  1. 不用品回収業者に連絡し、見積もりを依頼する
  2. 回収してほしい品目や量を伝える
  3. 見積もり金額とサービス内容を確認する
  4. 回収日時を予約する
  5. 当日は作業に立ち会い、終了後に料金を支払う

自治体のゴミとして捨てる

汚れや傷みがひどく売却や寄付が難しい着物は、自治体のルールに従ってゴミとして処分します。

一般的に「可燃ゴミ」や「資源ゴミ」ですが、自治体で分別が異なるため、お住まいの地域のルールを必ず確認しましょう。

流れ

自治体のゴミとして捨てる際の流れ
  1. 自治体のホームページで、着物の分別区分を確認する
  2. 収集日や収集場所、出し方のルールを確認する
  3. 自治体指定のゴミ袋など、必要なものを用意する
  4. ルールに従って着物を袋に詰めたり、紐で縛ったりしてまとめる
  5. 収集日に着物を出す

着物を無料で処分できるおすすめの買取業者3選

着なくなった着物は、手数料や査定費を無料で処分できる買取業者も利用できます。

着物を専門に査定する資格を保有しているスタッフも在籍しており、多少状態が悪くても価値があると評価されると、収入を得られる点も魅力です。

サービス買取方法対応エリア手数料入金方法依頼方法
THE GOLD
出張買取全国無料現金支払い
銀行振込
来店・電話・メール
福ちゃん
出張買取全国無料現金支払い
銀行振込
電話・メール・チャット
買取大吉
出張買取全国無料現金支払い
銀行振込
電話・WEB・LINE

THE GOLD

対応エリア全国
取り扱う着物のブランド伝統工芸品、人間国宝や有名作家の作品、一般的な着物、アンティーク、その他
買取方法店頭買取
出張買取
宅配買取
買取申し込み方法来店、電話、メール
搬送費
手数料無料
買取金額の支払い方法現金支払い
銀行振込
電話番号0120-355-525
受付時間 9:00~18:30
運営会社株式会社マックスガイ
住所:103-0027
東京都中央区日本橋3-3-9 メルクロスビル5F

古物営業許可証番号:第301030608093号

THE GOLD公式

福ちゃん

対応エリア全国
取り扱う着物のブランド伝統工芸品、有名作家の作品、老舗ブランド、証紙付きの着物、一般的な着物、その他
買取方法店頭買取
出張買取
宅配買取
買取申し込み方法電話、メール、Webフォーム
搬送費無料
手数料無料
買取金額の支払い方法現金支払い
銀行振込
電話番号0120-947-295
受付時間 9:00~20:00
運営会社株式会社REGATE/REGATE Inc.
住所:541-0052
大阪府大阪市中央区安土町3-5-13 本町ガーデンシティテラス
古物営業許可証番号:第621060140991号

福ちゃん公式

買取大吉

対応エリア全国
取り扱う着物のブランド伝統産地、有名作家の作品、証紙付きの着物、一般的な着物、帯や和装小物
買取方法店頭買取
出張買取
宅配買取
買取申し込み方法電話・WEB・LINE
搬送費
手数料無料
買取金額の支払い方法現金支払い
銀行振込
電話番号0120-702-722
受付時間 24時間
運営会社株式会社エンパワー
住所:160-0023 
東京都新宿区西新宿6丁目8-1 住友不動産新宿オークタワー19階

古物商許可証番号:第452630001414号

買取大吉公式

【処分はもったいない!】高価買取を狙える着物の特徴

着物の価値は見た目の美しさだけでなく、技術や保存状態、さらに希少性など多角的な要素によって評価されるのが特徴です。

市場で高額査定が期待できる一着には、共通するいくつかの条件があります。

ここでは、そのような着物を見極めるための要素について解説します。

有名作家・伝統工芸品の着物

着物の世界には名のある作家や、地域性の強い伝統技法によって製作された作品が数多く存在します。

これらは美術的な価値を持つと同時に、実用品を超えたコレクション性も高められるでしょう。

こうした背景を踏まえて、有名作家の着物や伝統工芸品が買取市場で重宝される理由を解説します。

落款がある

有名作家や老舗工房の着物には、しばしば落款が施されています。

落款は一種の署名のような役割を果たし、その着物が確かに作家自身の手によるものである証拠になり得ます。

保存が良好で、落款が判読できる状態であれば、作品として認められる可能性が高まるでしょう。

特に希少な技法や独自の色彩感覚が反映されている場合は、コレクターからの評価も高く、査定額の上昇につながります。

落款は装飾的な意味合いだけでなく、確かな出自を裏付ける要素として、非常に大きな価値を持つのです。

証紙がある

証紙は、その着物がどの産地や技法で織られ、どのような認定を受けたかを示す重要な証拠となります。

例えば西陣織や結城紬など、伝統工芸品には産地組合が発行した正規の証紙が付属することが多く、この有無が査定額を大きく左右します。

証紙が残っていれば、確かな背景を証明できるため信頼性が高まり、買い取り額の目安としても影響力を持つでしょう。

たとえ着物そのものが良い状態であっても、証紙が無い場合には評価が下がることが少なくありません。

希少性の高いアンティーク着物

アンティーク着物は、時代を経て現存数が限られているため、希少性が高く評価されます

特に大正から昭和初期にかけての独特な意匠や配色は、現代の職人でも再現が難しいとされ、コレクターから絶大な人気を集めます。

保存状態が良好であればさらに価値は上がり、多少の経年劣化があっても歴史的背景や芸術性が強調される場合には高評価となるでしょう。

現代では手に入りにくい生地や染技術が用いられているアンティークは、単なる衣服を超えた文化財的な位置づけを持ち、価値が高まる傾向にあります。

未使用・状態の良い着物

未使用の着物や、使用感がほとんど見られない美品は、当然ながら査定時に高評価を得やすい特徴を持ちます。

着物は繊細な生地や糸で仕立てられているため、保管方法によってはシミや色あせが生じやすいものです。

しかし未使用であれば、そのリスクが少なく、実際に着用を希望する人やリユース市場においても需要が高まります。

また、仕立て直しを要さない状態で保存されていることも評価ポイントの一つです。

丁寧に保管され、傷みが目立たない着物は、買取店やコレクターから「そのまま活用できる資産」として歓迎されるのです。

買取不可・処分したほうがいいといわれてしまう着物の特徴

高額査定が期待される着物がある一方で、買取店舗でも価値が付かず、ゴミとして処分するしかない着物もあります。

ここでは、買取不可となる着物を3つにまとめました

自分の着物が該当するかどうかを、チェックしてみてください。

需要が少ないデザインやサイズの着物

例えば、低身長の方向けの着物や、反対に高身長の方向けの着物は、特定の人間にしか需要がありません。

販売しても購入する人が少ないため、買取不可となる可能性があります。

ただし、低身長向けの着物は、子ども用としての価値があるかもしれないため、買取店舗に一度問い合わせてみましょう。

また、特定の場面にしか使えないデザインや、現代のファッションに合わないデザインも需要が少ないため、買取を断られる可能性があります。

化学繊維の着物

化学繊維の着物は新品でも価格が安いため、中古品を買取に出しても査定額が付かないかもしれません。

大量生産されたノーブランドの着物は特に価値が低いため、買取が断られる可能性が高くなります。

なぜなら、化学繊維の中古の着物は需要が低いため、再販が見込めないからです。

ただし、どのような着物でも買取すると宣伝している店舗があったり、化学繊維の着物でも人気な商品があったりします。

買取ができるかどうか、一度店舗に問い合わせてみてください。

着物に使われる主な化学繊維の種類

繊維名主な特徴
ポリエステル丈夫・シワになりにくい・色落ちしにくい
レーヨン絹に似た光沢・吸湿性あり
ナイロン軽くて強度あり・撥水性
アセテート光沢があり絹に近い質感
キュプラ吸湿・放湿性に優れる

上記表は、下記サイトを参考に制作しました。

汚れやシミ、カビが目立つ着物

着物.カビ

汚れやシミやカビがひどい着物は、再販しても買い手がつかず、クリーニングも難しくなります。

そのため、買取自体を断られるかもしれません。

ただし、軽い汚れやシミ程度であればクリーニングをして、再販ができる可能性があります。

また、着物を細かく裁断して、小物にリメイクするケースもあります。

クリーニングが可能な着物かどうかがわからない、買い取ってもらえるかどうかが気になる人は、一度店舗に問い合わせてみてください。

着物の状態が悪いと、査定額は大きく下がります。特に以下のようなダメージは評価を下げる要因となります。

価値を下げる主なダメージ

・シミや黄ばみ(襟元や袖口に多い)
・カビや虫食い(長期間保管されていた着物に多い)
・色あせ(直射日光が当たる場所で保管された着物に見られる)

ただし、状態が悪くても価値がある場合もあります。

例えば、人間国宝の作家ものや希少なアンティーク着物は、一部の傷みがあっても高額査定になることがあります。

引用:タンス屋公式HP

着物処分に関するQ&A

着物を手放そうと考えたとき、多くの方が感じるのは「捨てるのはもったいない」「どうすればよいのか分からない」という戸惑いです。

実際には処分の方法はいくつもあり、費用がかかる場合や逆に買い取り対象となることもあります。

ここでは多く寄せられる疑問に触れながら、着物処分のポイントを解説します。

着物の処分にお金がかかることはありますか?

着物を捨てる際には、一般の衣類と異なり処分費が発生する場合があります。

自治体のゴミ回収で可燃ゴミとして出せる地域もありますが、大きな収納箱にまとめたり、素材が特殊な場合は粗大ゴミ扱いになることもあります。

その際、処理券の購入などで料金が必要となるのです。

一方、まだ着用可能で状態が良い着物であれば、買取業者に依頼して引き取ってもらえる場合もあり、むしろお金になる可能性もあります。

どの方法を選ぶかによって、処分にかかる費用は大きく変わる点を意識しておくと安心です。

着物を再利用する方法はありますか?

思い出の詰まった着物をそのまま処分するのは惜しいと感じる方も多いでしょう。

そのような場合に検討できるのがリメイクです。

上質な生地を生かして、バッグやポーチに仕立て直したり、洋服として新しい形に作り替えることが可能です。

近年では専門のリメイク業者や、手芸を趣味とする人向けのサービスも増えています。

小物に変えれば日常で使いやすく、思い出を残しながら実用性も備えられます。

再利用の選択肢を取り入れることで、ただの処分ではなく「次につなげる活用法」として楽しめるのです。

大量の着物を処分したいときはどうすればよいですか?

家族から受け継いだものなどで着物が大量に残っている場合は、一度に片づけるための工夫が必要です。

まず仕分けを行い、保存状態の良いものは買取業者に査定を依頼しましょう。

価値が低いものや傷みが目立つものは、まとめてリサイクル業者に引き渡す方法もあります。

また、着物専門の出張買取を利用すれば、運び出しの手間がなく効率的です。

趣味の団体や劇団などへ寄付する手もあり、思わぬ形で活用されるケースもあります。

量が多いと自力では大変なため、専門機関のサービスを積極的に使うことが賢明です。

まとめ

着物の処分方法には、買取やリサイクル、寄付や譲渡などさまざまな選択肢があります。

高価買取を狙えるのは有名作家や伝統工芸品、状態の良い着物であり、反対に需要の少ないデザインや汚れのあるものは処分対象となることが多いです。

自分に合った方法を選び、価値を活かしながら賢く手放すことが大切です。