- 引き取り日に査定料や引き取り料を請求された
- 他の業者では価格がついたピアノを無料で引き取られそうになった
- 事前査定の結果と実際の買取価格が違った
- 手数料はかからないのにキャンセル料を請求された
- 支払い遅延でそのまま音信不通になった
ピアノを手放す際には、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。
たとえば、査定料や引き取り料を突然請求されたり、査定結果と実際の買取価格が大きく異なるケースも少なくありません。
大切なピアノを安心して売却するためには、事前に注意点や悪徳業者の特徴を知っておくことが大切です。
この記事では、よくあるトラブル事例や回避方法、優良業者を選ぶポイント、高額で売却するコツについて解説します。
ピアノ買取でよくあるトラブル事例5選
ピアノは高価な楽器であるため、売り主は高価買取を期待して売りに出しますが、高価ゆえに買取時にトラブルが発生する事例も少なくありません。
ここではピアノの買取に際して、よくあるトラブルを5つ挙げて紹介しましょう。
引き取り日に査定料や引き取り料を請求された

ピアノは大きく重量のある楽器であるため、買取業者には出張買取を依頼するケースが多くなります。
多くの買取業者では出張であっても無料査定をしてくれますが、なかには出張料を請求する買取業者も少なからず存在します。
またピアノの買取は運搬に人手が必要で、その人件費や運搬費が発生するため、引き取り料の名目で費用の支払いを求められるケースも少なくありません。
こうしたトラブルを防ぐためには、契約前に査定料発生の有無を確認し、さらに引き取り費用に関しても見積もりを取るなどの対策が必要です。
ピアノ買取で発生する手数料一覧
主な手数料の種類 | 内容 |
---|---|
出張料 | ・業者が自宅まで査定や引き取りに来る際にかかる費用 ・「無料出張」を掲げる業者も多いですが、遠方や一部地域では追加費用が発生することがあります。 |
運搬料 | ・ピアノは重量物(アップライトで200kg前後、グランドで300kg以上)なので、専門スタッフによる搬出入費用が必要。 ・階段作業(2階以上)やクレーン作業が必要な場合は追加料金がかかります |
解体・搬出手数料 | 通路が狭くそのまま運び出せない場合に、ドアの取り外しや一部解体を行うことがあり、その作業費がかかるケースもあります。 |
調律・整備費用 | ・買取査定額から差し引かれる形で反映されることも ・古いピアノや長期間未調律のピアノは「整備費用」を見込んで査定が下がるケースがあります。 |
キャンセル料 | ・引き取り予定日直前にキャンセルすると発生する場合があります。 ・無料キャンセルが可能な業者もあるため、事前確認が重要です。 |
引取処分費用(買取不可の場合) | ・あまりに古く価値がつかないピアノは「無料引取」や「処分費用がかかる」ケースがあります。 ・特に国産メーカー以外の古いモデルは注意が必要です。 |
上記表は、ピアノワン公式HPを参考に作成しました。
他の業者では価格がついたピアノを無料で引き取られそうになった

ピアノの売却を何度もおこなった経験のある方はまれで、ほとんどの方は初めての経験でしょう。
つまり、ピアノがどれくらいの価格で売れるのかを知らずに買取に出す方が多いのが現状です。
買取業者のなかには悪質なところもあり、相場を知らない売り主を騙して、価値があるピアノを古いからなどの理由をつけて、無料で引き取ろうとするケースがあります。
悪質な買取業者に騙されないためには、事前にインターネットで買取相場を調べるなどの対策をしてトラブルに巻き込まれないようにしましょう。
【種類別】主なピアノの買取相場
ピアノの種類 | おおよその買取相場 |
---|---|
アップライト/グランド | 5,000円~3,550,000円 |
電子ピアノ | 2,100円~220,000円 |
高額買取例 | ~3,550,000円(グランド) |
※上記はあくまで目安となる数値なので実際に査定に出すと買取価格が異なる場合もございます
事前査定の結果と実際の買取価格が違った

査定をインターネットや電話、LINEなどでおこなった場合、メーカーや型番は伝えられても、ピアノがどういった状態なのかを確実に伝えるのは難しいでしょう。
自分では見つけられなかった傷や不具合が、引き取りの際の査定で見つかる場合もあり、事前査定よりも買取価格が減額されるのは珍しくはありません。
査定時にはなるべく詳しい情報を買取業者に伝えるのが重要で、同時に査定額よりも買取額が低くなる可能性も確認しておくといいでしょう。
事前査定の際に、ピアノの情報を細かく伝えることが大切です。ポイントはこちら。
手数料はかからないのにキャンセル料を請求された

ピアノの買取を依頼していても、なんらかの事情によりキャンセルしなければならない場合があります。
ただピアノの引き取りには、作業員やトラックの確保など買取業者にも事前の準備が必要で、キャンセルされるとそこにかかった費用がすべて損失となってしまいます。
つまり売り主の都合による直前のキャンセルの場合、買取業者はその費用をキャンセル料として請求するのは無理もないところでしょう。
買取を依頼する際は、何日前までであればキャンセル料がかからないのか必ず確認をして、トラブルを防いでください。
支払い遅延でそのまま音信不通になった

多くの業者は「その場で現金支払い」を基本としますが、中には「数日以内に銀行振込」とする業者もあります。
ところが実際には「数週間たっても入金されない」「連絡しても「処理中」「確認中」と言われて先延ばしされる」トラブルがあります。
悪質な業者だと、引き取り後に一切連絡がつかなくなる「未払いトラブル」も報告されています。契約書がない場合、回収は非常に困難になります。
支払系のその他トラブル
支払を飛ばれるケース以外にも、【減額して振り込まれる】【「後日振込」と言われて入金が遅れる】というケースもあります。
高額で買取を行う時ほど、どのタイミング・方法・期限をしっかりと確認・契約書の提携を行うようにしましょう。
ピアノ買取のトラブルを避けるための注意点
ピアノの買取はトラブルなく終えたいものですが、トラブルの原因は隠れているだけで、いつ表面に出てきてもおかしくはありません。
ここではトラブルを避けるために、事前に知っておくべき注意点を紹介していきます。
信頼できる買取業者を選ぶ
ピアノの買取でトラブルに巻き込まれないためには、信頼できる業者選びが重要なポイントとなります。
その際、参考となるのが口コミや評判で、インターネットの口コミサイトなどで確認がてら調べてください。
ただ、口コミのなかにはガイドラインやポリシー違反のものもあるため、その見極めが大切です。
また買取業者のホームページで、買取実績が豊富かどうかや専門知識のある査定士が在籍しているかなどの確認もおこなっておきましょう。
当サイトがおすすめするおすすめピアノ買取業者は下記記事をチェック!
査定の内容をしっかり確認する
ピアノの買取価格は買取業者が自社の査定項目の基準に照らし合わせて決めていきます。
査定項目は買取業者によって違いはありますが、一般的にはメーカー・機種・製造番号の他にペダルの数やピアノの状態、設置場所などになります。
査定額を提示されたら、これらの項目と実際の評価とを比べ、担当者にその根拠の説明を求めるのもトラブル回避には大切です。
また査定も1社だけでなく複数の買取業者に相見積もりとして依頼すると、査定額や査定内容を比較でき、不当な価格での買取を避けられます。
ピアノの状態を正確に伝える
ピアノの買取では、事前査定と実際の買取価格との間に差が出るケースは珍しくはなく、ピアノの詳細な情報を買取業者に伝えきれていないのが主な原因です。
正確な査定を求めるなら、汚れや傷などピアノの状態を正確に伝える必要があり、インターネットやLINEであれば、なるべく画像を添付しておくといいでしょう。
また運搬時の搬出経路の確保も重要で、運び出せない場合は査定額が減額となるケースもあり、その点も事前に確認をとっておきましょう。
マストで伝えるべきピアノの情報
項目 | 内容 |
---|---|
メーカー名・ブランド | ヤマハ、カワイ、スタインウェイなど |
型番・モデル名 | 「U3」「C3」など |
製造番号(シリアルナンバー) | 年式の特定に必須 |
購入時期・使用年数 | 古すぎるピアノは査定が |
設置場所や搬出条件 | 階段・エレベーター有無、戸建・マンション、2階以上など |
調律・整備履歴 | 直近の調律時期、メンテナンス状況 |
付属品 | 専用椅子、カバー、取扱説明書の有無 |
事前査定をする際は、上記内容をマストで伝えることで本査定との金額の差が少なくなる傾向があります。
また、LINE事前査定などで写真を撮影して送付する際は下記のポイントを抑えるようにしましゅう。
アップライトピアノ
全体像が分かるように撮影する。
ブランドロゴ部分を撮影する。
ペダルの本数を撮影する。
機種名が刻印された部分(型番、製造番号)を撮影する。グランドピアノ
全体像が分かるように撮影する。
ブランドロゴ部分を撮影する。
ペダルの本数を撮影する。
機種名が刻印された部分(型番、製造番号)を撮影する。引用:ピアノワン
取引の証拠を残しておく
ピアノの買取時のトラブルでは、契約書や査定書が証拠として重要な役割を果たしてくれます。
契約書には、買取価格や支払い日、またキャンセル時の対応など取引上重要な情報が記されており、クーリングオフに関しても記載があるか確認しておきましょう。
査定書はピアノのメーカーや機種、製造番号や状態など査定項目や査定内容が記されており、査定額の根拠となる書類です。
これらの書類は保管しておき、トラブルがあった際に取引の証拠として提示してください。
基本的にどの業者でも取引の証拠として買売契約書を渡してくれます。
ですが、取引後も買売契約書が貰えない場合は悪徳業者の可能性もあるので発行してもらうように依頼をしましょう。
また、契約書内に下記項目が記載されているかも確認しましょう。
- 物品の種類
物品の購入価格
代金の支払時期、方法
物品の引渡時期、方法
契約の申込みの撤回(契約の解除)に関する事項
物品の引渡しの拒絶(法第58条の15)に関する事項
事業者の氏名(名称)、住所、電話番号、法人にあっては代表者の氏名
契約の申込み又は締結を担当した者の氏名
契約の申込み又は締結の年月日
物品名
物品の特徴
物品又はその附属品に商標、製造者名若しくは販売者名の記載があるとき又は型式があるときは、当該商標、製造者名若しくは販売者名又は型式
契約の解除に関する定めがあるときには、その内容
そのほか特約があるときには、その内容
売買契約書とは?
売買契約書とは、売主と買主の間で商品やサービス等の売買取引を行う際に作成する書類のことです。当事者間で合意した内容を書面にまとめることでトラブル防止する、またはトラブル発生時のリスクを最小限にとどめる役割を担っています。
ピアノ買取の悪徳業者にありがちな特徴
ピアノの売却を考える際に、信頼できる業者を選ぶことは非常に重要です。
しかし中には利用者の不安や知識の不足を利用し、不利な条件で契約を結ばせる業者も存在します。
ここでは、そのような悪質な対応にありがちな特徴について解説します。
「今だけ」など契約を急かしてくる
悪徳業者の多くは、冷静な判断を奪うために「この金額で買えるのは本日中だけ」や「今サインしないと査定価格が下がる」といった強い言葉を使ってきます。
じっくり検討する時間を与えず、焦りを煽って契約を迫るのが典型的な手口です。
本来、信頼できる業者であれば、顧客に考える余裕を持たせ、他社との比較も歓迎するはずでしょう。
少しでも圧力を感じる場面があった場合は、その場で契約を進めるのではなく、断って他の業者に問い合わせる姿勢が大切です。
査定に関する説明がない
正規の業者であれば、査定金額の根拠を細かく伝えるのが一般的です。
たとえば製造年やメーカー、外装の状態、内部の響板やハンマーの摩耗など、具体的な条件に基づいて評価が出されます。
しかし悪徳業者は、その基準をほとんど明かさず、「これが相場だから」と一方的に金額を提示するだけという場合があります。
裏付けのない金額を示す相手に任せてしまうと、実際の価値よりも大幅に低い価格で売る危険があるでしょう。
納得できる説明がない場合は、その場で即決せず、信頼できる別の業者へ意見を求めるべきです。
キャンセルはできないと言われる
良心的な買取業者は、契約前であればもちろん、場合によっては契約後でもキャンセルへの配慮を示してくれます。
しかし悪質な業者は「一度依頼した以上、取り消しはできない」と強引に迫ることがあります。
このような対応は、利用者の都合や法律で認められる権利を軽視している証拠です。
とくに訪問買取の場合は、特定商取引法によって一定期間はクーリングオフが可能です。
そのため「キャンセルできない」と言い切る業者は不当な対応をしている可能性が高く、毅然とした態度を取ることが必要になります。
特定商取引法ガイドでは、クーリング・オフ制度に関して以下の通り記述されています。
契約の申込みの撤回又は契約の解除(クーリング・オフ制度)(第58条の14)
訪問購入の際、売買契約の相手方が契約を申し込んだり、締結したりした場合でも、法律で決められた書面を受け取った日から数えて8日以内であれば、相手方は事業者に対して、書面又は電磁的記録により申込みの撤回や契約の解除(クーリング・オフ)をできます。
引用:特定商取引法ガイド
会社の情報が不明瞭
悪徳業者の多くは、自社の住所や代表者名、固定電話番号といった基本情報を隠す傾向があります。
公式サイトを見ても連絡先が曖昧であったり、会社概要が一切記載されていなかったりする場合は特に注意が必要です。
こうした業者は、問題が発生しても連絡が取れず、責任を回避することを目的としているケースが少なくありません。
信頼できる企業であれば、所在地や連絡先が明確に公表されており、問い合わせ窓口もしっかり機能しています。
不透明な情報しか提示しない業者は、初めから避けるのが安全です。
アポなしで訪問してくる
安心できる業者は、事前に問い合わせや見積もりの依頼を受けてから訪問を行います。
しかし悪質な業者は、突然自宅に現れて「今すぐ査定させてほしい」などと持ちかけることがあります。
心の準備ができていない状態で迫られると、断りにくさから話を聞いてしまい、そのまま契約に進んでしまう危険があるでしょう。
予定外に押しかけてくる行為は、利用者の不安を利用する典型的な手口であり、信頼性の低さを示すサインです。
突然の訪問を受けた場合は、対応せず明確にお断りすることが最も安全です。
買取業者の飛び込み勧誘は、特定商取引法で禁止
そもそも買取業者は、自宅に飛び込み営業をしてくること自体が法律違反です。
したがって、自宅に営業が来た際はきっぱりと断るようにしましょう。
断ったけど、しつこう業者の場合は消費生活相談窓口の消費者ホットラインに電話をして相談することをおすすめします。
消費者ホットライン電話番号:188番
※最寄りの消費生活センターに繋がります。
ピアノ買取業者とトラブルになった際の対処法

ピアノの買取で不当な契約を迫られたり、説明のないまま手続きを進められたりした場合、一人で抱え込まずに早めの行動が大切です。
まず契約書ややり取りの記録を残し、相手の情報を整理しておきましょう。
その上で、公的な相談窓口を利用することが安心に繋がります。
特に有効なのが「消費者ホットライン188番」で、最寄りの消費生活センターにつながり、専門の担当者が対応方法を案内してくれます。
突然のトラブルで冷静な判断が難しい時でも、第三者の意見を聞くことで解決への糸口が見つかるため、ためらわずに連絡しましょう。
優良なピアノ買取業者の選ぶポイント
ピアノ買取でトラブルを防ぐためには、優良な業者を選ぶのが重要です。
ただし、多くの業者のなかで優良な業者を見極めるのは、簡単ではありません。
ここでは、優良な業者を選ぶ3つのポイントを解説するので、参考にしてみてください。
古物商許可を取得しているか確認する
ピアノに限らず、中古品を買い取ったり販売したりするには古物商許可が必要だと、古物営業法3条に定められています。
古物商許可証がない業者にピアノ買取を依頼すると、査定額が付くピアノを無料で引き取られたり、代金が未払いになったりするトラブルが起こりえます。
トラブルを避けるためにも、優良なピアノ買取業者を見つけるためにも、許可証がある業者に依頼してください。
古物商許可証は業者のホームページに記載されているため、買取を依頼する前に確認しましょう。
ピアノや楽器の買取の専門業者に依頼する
楽器やピアノを専門に取り扱う業者は、楽器の良さを理解しています。
普通のリサイクルショップでは、ヴィンテージのピアノであっても価値を理解できずに、安い査定額を出す可能性があります。
専門の買取店舗であれば、ヴィンテージのピアノの価値を理解できるため、妥当な査定額を付けてくれるわけです。
たとえヴィンテージものでなくても、自分では気づかないピアノの価値を見出したり、リサイクルショップよりも高く買い取ってくれたりする可能性があります。
複数の買取業者に査定を依頼する

複数の業者に査定を依頼する行為を相見積もりといいますが、優良な業者を見極めるには相見積もりが必要です。
なぜなら、複数の業者の査定を比べれば、高い査定額を出してくれる業者を見つけられるからです。
また、複数の業者から査定を出してもらい、買い取ってもらうピアノの相場も把握できます。
相場を理解すれば、安い査定額で買い取ろうとする業者か、しっかり価値を見出してくれる業者かどうかわかるでしょう。
その際、役立つのが「ウエルカム買取査定ナビ」です。
一括査定サービスを無料で提供しており、インターネットで簡単に買取価格や高額買取する業者探しができます。
ピアノを高額で買取してもらうコツ
ピアノを少しでも高い金額で売却したいと考えるなら、査定前に意識すべきいくつかの工夫があります。
付属品の有無や楽器の状態、売却のタイミングによって提示される金額は大きく変わるため、準備を怠らないことが重要です。
さらに、手数料の有無や業者の対応姿勢も見極めることで、損をせずに安心して取引ができます。
ここでは、高額査定につながる具体的なポイントを解説します。
付属品を揃えておく
ピアノには椅子やカバー、ペダル用パーツ、取扱説明書など、購入時に付属している備品がいくつも存在します。
これらは使用しなくても保管されていれば価値を維持する要素となります。
業者からすると、付属品が揃っていることで販売時の印象も良くなり、再販の際にはプラスの評価がつきやすいです。
反対に、欠品が多い場合には減額の対象となることも少なくありません。
そのため査定に出す前に、一度収納や保管場所を確認して可能な範囲で付属品を揃えておくことが、高額買取に近づくための大切なポイントです。
できるだけ早く売却する
ピアノは長く所有すると内部の部品や外装に劣化が進み、音質や見た目の評価が下がってしまいます。
とくに湿気や温度変化の影響を受けやすく、弦や響板の状態が悪くなると査定額も落ちやすいのが特徴です。
そのため使用頻度が減った時点で、早めに売却を検討するのが有効な方法です。
流通市場ではモデルの新旧によって価値が変化するため、人気機種であっても時間が経つと評価が下がる場合があります。
不要になったと判断したら、できるだけ早めに査定に出すことが、高値での取引につながります。
きれいな状態で査定に出す
査定前に本体の汚れやほこりを簡単に拭き取っておくだけでも、印象は大きく変わります。
業者は外装の状態をチェックする際に第一印象を重視するため、見た目の清潔感があるかどうかは査定額に直結します。
もちろん本格的な修理や調整を事前に行う必要はありませんが、鍵盤の汚れを落としたり、布カバーを使って保管していたことを伝えたりすると、丁寧に扱われてきた証拠としてプラスに働くでしょう。
「大切に使われてきた楽器」という印象を与えることが、高額査定への近道になります。
■ピアノの外装のお手入れ
- 基本はマイクロファイバークロスや毛ばたきで軽く埃を払う
- 指紋は軽く湿らせたクロスで拭く(強くこすらない)
- 拭く前にクロスに埃がないか確認する
- クリーナーやワックスは必須ではなく、多量使用は避ける
■鍵盤のお手入れ
- 演奏前に手を洗うのが最も良い
- 演奏後は油分や跡をクロスで拭き取る
- アルコール使用は禁止(ひび割れの原因)
- 市販クリーナーを使う場合はクロスに付けて拭き、必ず乾拭きする
- 過剰な水分は鍵盤の動作不良につながる
■ピアノの良い環境管理
- 湿度は40〜60%を維持することが重要
- 乾燥しすぎると木材の痩せ・ひび割れ・部品破損の原因
- 湿気が多すぎると部品不良・カビ・錆・虫害が発生しやすい
- 急激な温度変化や直射日光、エアコンの直風は避ける
- 特にグランドピアノは屋根を開けたままにしない
■定期的な調律
- 最も重要なメンテナンスは定期的な調律
- 音の狂い修正や内部掃除、虫害チェックができる
- 外装を外して内部換気も可能
- 年1回以上、調律師に依頼するのが推奨
■調律前の準備
- ピアノ上の物はすべて降ろしておく
- 外装を置くスペース・作業スペースを確保
- 騒音は大きすぎなければ問題ないが、必要に応じて相談可能
上記は、【管理・お手入れ】ピアノを良い状態で保つには?を参考にしました。
手数料がかからない業者を選ぶ
ピアノを売却する際には、買取金額だけでなく業者のサービス内容を確認することが重要です。
中には搬出費や運搬費、査定費を別途請求する業者も存在します。
せっかく高額査定が出ても、手数料で差し引かれてしまえば結果的に手元に残る金額は減ってしまいます。
そのため、無料で引き取り・査定を行ってくれる業者を選ぶことがポイントです。
最近では出張料を含めて一切費用を請求しない会社も多くあります。
契約前に諸費用の有無を確認し、実際に受け取れる金額を見極めて業者を選ぶことが高額買取につながります。
まとめ
ピアノの買取はスムーズに進めば便利ですが、業者選びを誤ると余計な費用や予期せぬトラブルに発展することがあります。
安心して取引を行うためには、信頼できる業者を選び、査定内容を確認し、取引の記録を残すことが重要です。
悪徳業者の特徴を把握し、複数の査定を比較することでリスクを減らし、納得のいく価格で売却することができます。
大切なピアノを後悔なく手放すために、今回紹介したポイントをぜひ実践してください。