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ピアノを売る際の注意点とは?買取時に後悔しない・トラブルにならないコツを解説

ピアノ買取,トラブル

ピアノを売る際の注意点
  • 「買取価格」だけでなく“総額”で比較する
  • 追加費用が発生する条件を事前に確定させる
  • 電話査定/写真査定は“仮”だと理解して、減額条件を先に聞く
  • キャンセル料の有無/発生タイミングを契約前に確認する
  • 搬出時の養生・建物破損の責任範囲を確認する
  • 古物商許可や会社情報の提示があるか確認する
  • 異常に高額提示の“釣り見積り”に注意する

ピアノを手放す際には、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。

たとえば、査定料や引き取り料を突然請求されたり、査定結果と実際の買取価格が大きく異なるケースも少なくありません。

大切なピアノを安心して売却するためには、事前に注意点や悪徳業者の特徴を知っておくことが大切です。

■ピアノを売る際の注意点!売却時のチェックリスト!

ピアノを売却する際は、正確なピアノ情報を事前に伝えることで減額や大きな査定額の差ができることを防ぐことができます。

買取業者にピアノを査定してもらう際は、以下内容を正確に伝えるようにしましょう。

買取サービスに関する相談件数は年間7000件以上

国民生活センター(PIO-NET)の集計によると、出張買取に当たる「訪問購入」に関する消費生活相談は、年度によって増減はあるものの、直近では年間おおむね7,000~8,000件規模で発生しています。

相談の内容としては、【クーリング・オフを申し出たが、一部しか返品されない】【買取金額が安すぎる】【買取金額を受け取っていない】など様々なケースがあります。

■国民生活センターに寄せられた事例

不用なお皿の買い取りのはずが、大切な貴金属も強引に買い取られた!-訪問購入のトラブルが増えています-(詳しくはこちら

不用品を買い取ると言ったのに貴金属を買い取られた!!-終活の一環!?(詳しくはこちら

この記事では、よくあるトラブル事例や回避方法、優良業者を選ぶポイント、高額で売却するコツについて解説します。

https://welcome-kaitori.net/media/piano-disposal

ピアノを売る際の注意点

ピアノを売る際の注意点は以下5つです。

査定額が相場大きくずれていないか

ピアノ売却で一番の失敗は、「相場を知らないまま1社で決めてしまい、安く手放すこと」です。

ピアノは同じメーカーでも、機種・年式・状態・設置環境(搬出難易度)によって価格が大きく変わるため、提示額が妥当かどうかを判断できる材料を先に揃えておくのが鉄則です。

相場ズレを防ぐ基本は「複数社比較」です。1社のみの査定だと、提示額が高いのか安いのか判断ができません。

最低でも2〜3社、できれば「買取専門」「楽器店系」「一括査定(窓口)」などタイプの違う業者を混ぜると、相場の輪郭が見えやすくなります。

相場額を正確に理解するためには、査定の際に以下項目を買取業者にしっかり伝えるようにしましょう。

  • メーカー/機種名(型番)(例:YAMAHA U3、KAWAI Kシリーズなど)
  • 製造番号(本体の銘板に記載されていることが多い)
  • 製造年の目安(製造番号から推定される場合もある)
  • 状態(傷、鍵盤の戻り、異音、ペダル不調、日焼け、カビ臭など)
  • 付属品(専用椅子、インシュレーター、鍵、取説など)
  • 設置環境/搬出経路(戸建てorマンション、階段段数、EV有無、玄関幅、駐車位置)

各ブランド・型番ごとの平均買取相場は以下記事に記載しているので要チェックです!

追加費用を請求される

査定額が高く見えても、搬出や運搬に関する追加費用が発生すると、最終的な手取りが大きく減ってしまいます。

特に階段作業・クレーン作業・養生作業などは、当日になって「別料金」と言われやすいポイントです。

トラブルを避けるために、出張費・搬出費・階段費・クレーン費の有無と発生条件を事前に確認し、できればメッセージやメールで残しておきましょう。

搬出経路(玄関・廊下・階段・駐車位置)を写真で共有しておくと、「当日追加」のリスクをさらに下げられます。

キャンセル料・契約解除(クーリングオフ含む)の規定があるか

「査定だけ」のつもりでも、現地で話が進むと契約扱いになり、後からキャンセルをしたらキャンセル料を請求されるケースがあります。

事前に、キャンセル料が発生するタイミング(査定後/金額合意後/搬出手配後)と金額を確認し、できればメッセージやメールで残しておきましょう。

出張買取は状況によりクーリングオフ等の契約解除が認められる場合もあるため、契約書面の有無と解除手続き(窓口・方法)を必ず確認するのが安全です。

迷ったらその場で即決せず、持ち帰って比較検討するだけでもトラブル回避につながります。

国民生活センターには、買取業者から強引なキャンセル妨害を受けたという相談もあります。

(2)高額なキャンセル料の請求
【事例4】契約後すぐにキャンセルを申し出たら、高額なキャンセル料を提示された
一括査定サイトに登録後、事業者が来訪して査定し「15 万円で買い取る」と言われた。「少し考
えたい」と伝えると、「特別に 50 万円で買い取る」と言うので契約した。その後、別の事業者か
ら「70 万円で買い取る」と言われ、最初の事業者へキャンセルを伝えたところ、「キャンセル料が
10 万円かかる。75 万円で買い取るのでキャンセルしないでほしい」と言われた。キャンセル料は
一律で決まっており、契約書の約款に書いてあるという。車を引き渡しておらず、売却代金も未
受領、名義変更の手続きもしていないのに、キャンセル料が高額すぎる。納得がいかない。
(2022 年9月受付、20 歳代、男性)

引用:国民生活センター:増加する中古自動車の売却トラブル

信頼性が高い業者か否か

信頼できる業者かどうかは、査定額の高さより「説明の透明性」で判断するのが安全です

出張費・搬出費・減額条件・キャンセル規定を事前に具体的に説明し、書面やメッセージで残せる業者は信頼性が高い傾向があります。

逆に「今日決めれば上げる」と即決を迫ったり、費用や条件を濁して当日判断に寄せる業者は要注意です。

会社情報(所在地・連絡先)や古物商許可の明示、質問への回答の一貫性もチェックしておきましょう。

■買取業者の信頼性を図る指標

  • 古物商許可の明示
  • 会社情報の実在性
  • 見積りの透明性
  • キャンセル規定の明示
  • 即決圧力の有無
  • 作業体制の説明
  • 支払い条件の明確さ
  • 買取以外の選択肢も提案できる

信頼性を図る最も重要な要素|古物商許可

古物商許可(古物営業法の許可)は、「中古品(古物)」を事業として買い取って、転売などを行う場合に必要になる許可です。

目的は、盗品等の流通防止のために古物営業を警察の監督下に置くことにあります。(警察庁

結論から言うと、古物商許可がない事業者は、原則として“買取(仕入れ)を業として行ってはいけません。

したがって古物商許可がない事業者は違法に事業を行っており信頼性に欠けるといえるでしょう。

各買取業者のHPの一番下に古物商許可番号があるので確認するようにしましょう。

画像引用元:バイセル

搬出時の破損リスクと責任範囲

ピアノ売却で意外と見落とされがちなのが、搬出作業中の「家・建物の破損リスク」です

ピアノは重量があり、通路や階段の幅もギリギリになりやすいため、壁紙の破れ・床のへこみ(フローリングの傷)・階段や手すりの擦れ・玄関框の欠け・エレベーター内の傷などが起こり得ます。

買取価格に満足していても、搬出後に修繕が必要になると結果的に損になるため、事前に責任範囲を確認しておくことが重要です。

まずチェックしたいのは、作業時に養生(壁・床・角の保護)をしてくれるかどうかです

養生をしないまま搬出すると、ちょっとした方向転換や段差で傷が入りやすくなります。特にマンションの場合は専有部だけでなく共用部(廊下・エレベーター・エントランス)も通るため、管理規約で養生が必須になっているケースもあります。

見積もり時点で「養生は標準対応か」「別料金か」「どこまで養生するか」を聞いておきましょう。

■法律では搬出時の破損は業者側の損害賠償責任が発生するようになっている

標準引越運送約款(国土交通省)では、運送事業者は荷物の受取(荷造りを含む)から引渡し(開梱を含む)までの間に、荷物その他のものが滅失・損傷した場合、原則としてその損害を賠償する責任を負うと定められています(第22条)。 国土交通省

したがって、ピアノを「運送」として搬出・運搬する場面では、搬出中を含む取扱いの過程で損傷が生じたとき、基本的には運送側が損害賠償責任を負う建付けである、という主張ができます。

ピアノを売る際のトラブル事例5選!対策法も合わせて紹介

ピアノは高価な楽器であるため、売り主は高価買取を期待して売りに出しますが、高価ゆえに買取時にトラブルが発生する事例も少なくありません。

ここではピアノの買取に際して、よくあるトラブルを5つ挙げて紹介しましょう。

引き取り日に査定料や引き取り料を請求された

ピアノは大きく重量のある楽器であるため、買取業者には出張買取を依頼するケースが多くなります。

多くの買取業者では出張であっても無料査定をしてくれますが、なかには出張料を請求する買取業者も少なからず存在します。

またピアノの買取は運搬に人手が必要で、その人件費や運搬費が発生するため、引き取り料の名目で費用の支払いを求められるケースも少なくありません。

こうしたトラブルを防ぐためには、契約前に査定料発生の有無を確認し、さらに引き取り費用に関しても見積もりを取るなどの対策が必要です。

トラブルに合ったユーザーの口コミ

事前に「完全無料です」と案内されていたのに、引き取り当日に突然「搬出料が1万円かかります」と言われ驚きました。説明も曖昧で不信感が強く、その場でキャンセルしました。無料という言葉だけで決めない方がいいと痛感しました。

電話では「費用は一切かかりません」と言っていたのに、当日になって“査定料”として3,000円を請求されました。事前の説明と違うので支払いを拒否したら、態度が急変して怖かったです。文章で条件を残す重要性を思い知りました。

対策方法|予約前に確認する(口頭で終わらせない)

予約前に、査定料・出張料・引き取り(搬出)料など「何が無料で、どんな条件で費用が発生するか」を具体的に確認しましょう。

回答は口頭で終わらせず、LINEやメールで「当日請求なし」「追加費用0円」など文章で残すのが重要です。

当日もし請求されたら、事前の合意と違うため支払わず取引を中止し、根拠の提示を求めましょう。

他の業者では価格がついたピアノを無料で引き取られそうになった

ピアノの売却を何度もおこなった経験のある方はまれで、ほとんどの方は初めての経験でしょう。

つまり、ピアノがどれくらいの価格で売れるのかを知らずに買取に出す方が多いのが現状です。

買取業者のなかには悪質なところもあり、相場を知らない売り主を騙して、価値があるピアノを古いからなどの理由をつけて、無料で引き取ろうとするケースがあります。

悪質な買取業者に騙されないためには、事前にインターネットで買取相場を調べるなどの対策をしてトラブルに巻き込まれないようにしましょう。

トラブルに合ったユーザーの口コミ

別の業者では3万円の査定が出ていたピアノを、「うちは無料引き取りです」と強調されて手放しそうになりました。比較していると言ったら急に査定額を上げてきて、最初は買い叩かれるところでした。複数社比較の大切さを実感しました。

無料引き取りと言われて危うく了承するところでしたが、念のため他社の査定を見せたら「では1万円で買います」と態度が急変。最初の提示が不当に低かったんだと分かり、ぞっとしました。相場を知らないと損をしますね。

対策方法|その場で決めない(無料引取は保留)

他社で価格が付いたなら、無料引取はその場で即決せず「比較したいので保留します」と伝えて一度止めましょう。

あわせて、なぜ0円なのか理由(年式・状態・搬出費など)と、追加費用が一切発生しないかを確認します。

同じ条件(型番・状態・搬出環境)で複数社に再査定し、手取り額を文章(LINE・メール)で残すと安心です。

以下は各種類ごとのピアノの平均的な買取相場です。

ピアノの種類おおよその買取相場
アップライト/グランド5,000円~3,550,000円
電子ピアノ2,100円~220,000円
高額買取例~3,550,000円(グランド)

※上記はあくまで目安となる数値なので実際に査定に出すと買取価格が異なる場合もございます

事前査定の結果と実際の買取価格が違った

査定をインターネットや電話、LINEなどでおこなった場合、メーカーや型番は伝えられても、ピアノがどういった状態なのかを確実に伝えるのは難しいでしょう。

自分では見つけられなかった傷や不具合が、引き取りの際の査定で見つかる場合もあり、事前査定よりも買取価格が減額されるのは珍しくはありません。

査定時にはなるべく詳しい情報を買取業者に伝えるのが重要で、同時に査定額よりも買取額が低くなる可能性も確認しておくといいでしょう。

トラブルに合ったユーザーの口コミ

LINE査定で「4万円前後」と聞いていたのに、当日現地では「傷が多い」と言われて1万円にされました。事前に傷の写真も送っていたので納得できず、帰ってもらいました。やっぱり減額条件を先に確認しないとダメですね。

写真査定では高めの金額を提示されたのに、訪問当日は「搬出が大変」と言われ値段が半額以下にされました。搬出経路も写真で送っていたのに理由が曖昧でモヤモヤ…。即決しなかったのが唯一の救いです。

対策方法|情報の出し方を揃えて、ブレの原因を潰す

事前査定と当日の買取価格のズレを防ぐには、最初に伝える情報を揃えて査定ブレの原因を潰すのが効果的です。

メーカー・型番・製造番号・年式目安に加え、付属品の有無や不具合(鍵盤の戻り、異音、ペダル不調)を最初から正確に申告しましょう。

さらに傷・日焼け・カビ臭など状態面も隠さず伝えると、当日の「聞いていない減額」を避けやすくなります。

以下チェックリストです。ピアノを売る際にご活用ください。

手数料はかからないのにキャンセル料を請求された

ピアノの買取を依頼していても、なんらかの事情によりキャンセルしなければならない場合があります。

ただピアノの引き取りには、作業員やトラックの確保など買取業者にも事前の準備が必要で、キャンセルされるとそこにかかった費用がすべて損失となってしまいます。

つまり売り主の都合による直前のキャンセルの場合、買取業者はその費用をキャンセル料として請求するのは無理もないところでしょう。

買取を依頼する際は、何日前までであればキャンセル料がかからないのか必ず確認をして、トラブルを防いでください。

キャンセル料

引用:大黒屋

買取業者を選ぶ際は、キャンセル料がかからないかを事前に確認することが必要です。

HPを見ても、キャンセル料の有無がわからない場合は電話で問い合わせてみましょう。

トラブルに合ったユーザーの口コミ

「手数料無料」と言っていたのに、他社に決めたと伝えたら「キャンセル料5,000円」と言われました。契約もしていないのに請求されて驚きましたが、根拠を求めたら何も出せなかったので支払いませんでした。危ないところでした。

見積り段階で断っただけなのに「もう日程を押さえたのでキャンセル料が発生します」と言われました。契約書もないのに?と思い、消費生活センターに相談したら請求は不当とのこと。知識がないと押し切られそうで怖いです。

対策方法|事前に“キャンセル料0円”の条件を明文化する

「手数料は無料」と言われても、キャンセル料まで無料とは限らないため、事前に“キャンセル料0円”の条件を文章で確定させるのが重要です。

特に「いつまで無料か(契約前/搬出手配前まで等)」をLINEやメールで残し、口頭では終わらせないようにしましょう。

あわせて、契約成立のタイミング(口頭合意も契約扱いになるか)も確認して記録しておくと、後からの請求トラブルを防げます。

契約書をみて、キャンセル料の項目が無かった場合は以下内容を契約項目に入れることができないか買取業者に相談してみましょう。

■「キャンセル料0円」条文例

条文例(基本)

本契約について、搬出作業の開始前にお客様からキャンセルの申し出があった場合、当社はキャンセル料・違約金・手数料等を一切請求しません。

条文例(より明確:例外も定義)

お客様が搬出作業の開始前にキャンセルを申し出た場合、当社はキャンセル料を0円とし、出張費・査定料・事務手数料その他名称のいかんを問わず一切の費用を請求しません。
ただし、当社がお客様の明示の依頼に基づき、搬出に必要なクレーン手配等の第三者実費を発生させ、かつその内容・金額を事前に書面または電磁的記録で提示しお客様の同意を得ている場合に限り、当該実費相当額のみを請求できるものとします。

条文例(「契約成立前」のキャンセルを明確化)

本契約が成立する前(買取金額・搬出条件等の最終確定前)にお客様が申込みを取り下げた場合、当社はキャンセル料を0円とし、査定料・出張費等を含むいかなる費用も請求しません。

支払い遅延でそのまま音信不通になった

多くの業者は「その場で現金支払い」を基本としますが、中には「数日以内に銀行振込」とする業者もあります。

ところが実際には「数週間たっても入金されない」「連絡しても「処理中」「確認中」と言われて先延ばしされる」トラブルがあります。

悪質な業者だと、引き取り後に一切連絡がつかなくなる「未払いトラブル」も報告されています。契約書がない場合、回収は非常に困難になります。

支払を飛ばれるケース以外にも、【減額して振り込まれる】【「後日振込」と言われて入金が遅れる】というケースもあります。

高額で買取を行う時ほど、どのタイミング・方法・期限をしっかりと確認・契約書の提携を行うようにしましょう。

トラブルに合ったユーザーの口コミ

「後日振込」と言われてピアノを引き渡したのが間違いでした。期日を過ぎても入金されず、連絡もつかず…。所在地も実態がなく、騙されたと気づいた時にはどうしようもありませんでした。入金確認前の引渡しは絶対NGです。

搬出後に「振込は明日になります」と言われたのに、翌日も入金なし。その後は電話もメールも返ってこなくなりました。幸い少額でしたが、とても後味の悪い経験でした。支払いは搬出前に済ませるべきですね。

対策方法

支払い遅延や音信不通のトラブルを防ぐには、代金は「引渡し(搬出)前」に受け取るのが原則です。

振込の場合は「入金が確認できてから搬出」、現金の場合は「搬出前に受領」を条件にしましょう。

後払いを認めると回収が難しくなるため、支払いタイミングを契約書やメッセージで明記しておくと安心です。

支払いのタイミングは、特に法律で決められていない!

買取サービスの「支払いタイミング(いつ払うか)」そのものを一律に“この時点で支払え”と決め打ちしている法律はありません。多くの場合、支払い時期は 当事者間の合意(契約)で決まります。

出張買取(訪問購入)に該当する取引では、特定商取引法のルールにより、事業者は契約書面等に 「代金の支払時期・支払方法」*を記載して交付する必要があります

ピアノを売る際に注意!悪徳業者にありがちな特徴

ピアノの売却を考える際に、信頼できる業者を選ぶことは非常に重要です。

しかし中には利用者の不安や知識の不足を利用し、不利な条件で契約を結ばせる業者も存在します。

ここでは、そのような悪質な対応にありがちな特徴について解説します。

「今だけ」など契約を急かしてくる

悪徳業者の多くは、冷静な判断を奪うために「この金額で買えるのは本日中だけ」や「今サインしないと査定価格が下がる」といった強い言葉を使ってきます。

じっくり検討する時間を与えず、焦りを煽って契約を迫るのが典型的な手口です。

本来、信頼できる業者であれば、顧客に考える余裕を持たせ、他社との比較も歓迎するはずでしょう。

少しでも圧力を感じる場面があった場合は、その場で契約を進めるのではなく、断って他の業者に問い合わせる姿勢が大切です。

査定に関する説明がない

正規の業者であれば、査定金額の根拠を細かく伝えるのが一般的です。

たとえば製造年やメーカー、外装の状態、内部の響板やハンマーの摩耗など、具体的な条件に基づいて評価が出されます。

しかし悪徳業者は、その基準をほとんど明かさず、「これが相場だから」と一方的に金額を提示するだけという場合があります。

裏付けのない金額を示す相手に任せてしまうと、実際の価値よりも大幅に低い価格で売る危険があるでしょう。

納得できる説明がない場合は、その場で即決せず、信頼できる別の業者へ意見を求めるべきです。

キャンセルはできないと言われる

良心的な買取業者は、契約前であればもちろん、場合によっては契約後でもキャンセルへの配慮を示してくれます。

しかし悪質な業者は「一度依頼した以上、取り消しはできない」と強引に迫ることがあります。

このような対応は、利用者の都合や法律で認められる権利を軽視している証拠です。

とくに訪問買取の場合は、特定商取引法によって一定期間はクーリングオフが可能です。

そのため「キャンセルできない」と言い切る業者は不当な対応をしている可能性が高く、毅然とした態度を取ることが必要になります。

特定商取引法ガイドでは、クーリング・オフ制度に関して以下の通り記述されています。

契約の申込みの撤回又は契約の解除(クーリング・オフ制度)(第58条の14)

訪問購入の際、売買契約の相手方が契約を申し込んだり、締結したりした場合でも、法律で決められた書面を受け取った日から数えて8日以内であれば、相手方は事業者に対して、書面又は電磁的記録により申込みの撤回や契約の解除(クーリング・オフ)をできます。

引用:特定商取引法ガイド

会社の情報が不明瞭

悪徳業者の多くは、自社の住所や代表者名、固定電話番号といった基本情報を隠す傾向があります。

公式サイトを見ても連絡先が曖昧であったり、会社概要が一切記載されていなかったりする場合は特に注意が必要です。

こうした業者は、問題が発生しても連絡が取れず、責任を回避することを目的としているケースが少なくありません。

信頼できる企業であれば、所在地や連絡先が明確に公表されており、問い合わせ窓口もしっかり機能しています。

不透明な情報しか提示しない業者は、初めから避けるのが安全です。

ピアノ買取会社のチェックするべきポイント

項目詳細
事業者名(法人名)屋号だけでなく、株式会社など
所在地(住所)番地まで明記されているか
電話番号番号非公開は注意。固定電話があると信頼性が上がる
代表者名または責任者名HP上に記載があるか
問い合わせ窓口連絡先・受付時間・メールアドレスが明確か
特定商取引法に基づく表記があるか事業者情報、返品・キャンセル等の条件が載ることが多い
担当者情報担当者名、会社メール、名刺相当の情報があるか/担当が変わっても説明が一貫するか

アポなしで訪問してくる

安心できる業者は、事前に問い合わせや見積もりの依頼を受けてから訪問を行います。

しかし悪質な業者は、突然自宅に現れて「今すぐ査定させてほしい」などと持ちかけることがあります。

心の準備ができていない状態で迫られると、断りにくさから話を聞いてしまい、そのまま契約に進んでしまう危険があるでしょう。

予定外に押しかけてくる行為は、利用者の不安を利用する典型的な手口であり、信頼性の低さを示すサインです。

突然の訪問を受けた場合は、対応せず明確にお断りすることが最も安全です。

買取業者の飛び込み勧誘は、特定商取引法で禁止

そもそも買取業者は、自宅に飛び込み営業をしてくること自体が法律違反です。

したがって、自宅に営業が来た際はきっぱりと断るようにしましょう。

断ったけど、しつこう業者の場合は消費生活相談窓口の消費者ホットラインに電話をして相談することをおすすめします。

事業者は、訪問購入に係る売買契約の締結についての勧誘の要請をしていない者に対し、相手方の自宅等で売買契約の締結について勧誘をし、又は勧誘を受ける意思の有無を確認してはいけません。いわゆる飛込み勧誘や、単に相手方から査定の依頼があった場合に、査定を超えて勧誘を行うことは、法に抵触することになります。

引用:特定商取引法ガイド

消費者ホットライン電話番号:188

※最寄りの消費生活センターに繋がります。

後悔しないため!ピアノ買取業者とトラブルになった際の対処法

ピアノの買取で不当な契約を迫られたり、説明のないまま手続きを進められたりした場合、一人で抱え込まずに早めの行動が大切です。

まず契約書ややり取りの記録を残し、相手の情報を整理しておきましょう。

その上で、公的な相談窓口を利用することが安心に繋がります。

特に有効なのが「消費者ホットライン188番」で、最寄りの消費生活センターにつながり、専門の担当者が対応方法を案内してくれます。

突然のトラブルで冷静な判断が難しい時でも、第三者の意見を聞くことで解決への糸口が見つかるため、ためらわずに連絡しましょう。

優良なピアノ買取業者の選ぶポイント

ピアノ買取でトラブルを防ぐためには、優良な業者を選ぶのが重要です。

ただし、多くの業者のなかで優良な業者を見極めるのは、簡単ではありません。

ここでは、優良な業者を選ぶ3つのポイントを解説するので、参考にしてみてください。

古物商許可を取得しているか確認する

ピアノに限らず、中古品を買い取ったり販売したりするには古物商許可が必要だと、古物営業法3条に定められています。

古物商許可証がない業者にピアノ買取を依頼すると、査定額が付くピアノを無料で引き取られたり、代金が未払いになったりするトラブルが起こりえます。

トラブルを避けるためにも、優良なピアノ買取業者を見つけるためにも、許可証がある業者に依頼してください。

古物商許可証は業者のホームページに記載されているため、買取を依頼する前に確認しましょう。

古物商許可

引用:バイセル公式HP

古物商許可証を取得している業者は、HPに取得番号を掲載しています。

また、東京公安委員会のHPには古物商許可証を取得している業者一覧を確認することができます。

ピアノや楽器の買取の専門業者に依頼する

楽器やピアノを専門に取り扱う業者は、楽器の良さを理解しています。

普通のリサイクルショップでは、ヴィンテージのピアノであっても価値を理解できずに、安い査定額を出す可能性があります。

専門の買取店舗であれば、ヴィンテージのピアノの価値を理解できるため、妥当な査定額を付けてくれるわけです。

たとえヴィンテージものでなくても、自分では気づかないピアノの価値を見出したり、リサイクルショップよりも高く買い取ってくれたりする可能性があります。

複数の買取業者に査定を依頼する

ウェルカム買取ナビ

複数の業者に査定を依頼する行為を相見積もりといいますが、優良な業者を見極めるには相見積もりが必要です。

なぜなら、複数の業者の査定を比べれば、高い査定額を出してくれる業者を見つけられるからです。

また、複数の業者から査定を出してもらい、買い取ってもらうピアノの相場も把握できます。

相場を理解すれば、安い査定額で買い取ろうとする業者か、しっかり価値を見出してくれる業者かどうかわかるでしょう。

その際、役立つのが「ウエルカム買取査定ナビ」です。

一括査定サービスを無料で提供しており、インターネットで簡単に買取価格や高額買取する業者探しができます。

ピアノを高額で買取してもらうコツ

ピアノを少しでも高い金額で売却したいと考えるなら、査定前に意識すべきいくつかの工夫があります。

付属品の有無や楽器の状態、売却のタイミングによって提示される金額は大きく変わるため、準備を怠らないことが重要です。

さらに、手数料の有無や業者の対応姿勢も見極めることで、損をせずに安心して取引ができます。

ここでは、高額査定につながる具体的なポイントを解説します。

付属品を揃えておく

ピアノには椅子やカバー、ペダル用パーツ、取扱説明書など、購入時に付属している備品がいくつも存在します。

これらは使用しなくても保管されていれば価値を維持する要素となります。

業者からすると、付属品が揃っていることで販売時の印象も良くなり、再販の際にはプラスの評価がつきやすいです。

反対に、欠品が多い場合には減額の対象となることも少なくありません。

そのため査定に出す前に、一度収納や保管場所を確認して可能な範囲で付属品を揃えておくことが、高額買取に近づくための大切なポイントです。

できるだけ早く売却する

ピアノは長く所有すると内部の部品や外装に劣化が進み、音質や見た目の評価が下がってしまいます。

とくに湿気や温度変化の影響を受けやすく、弦や響板の状態が悪くなると査定額も落ちやすいのが特徴です。

そのため使用頻度が減った時点で、早めに売却を検討するのが有効な方法です。

流通市場ではモデルの新旧によって価値が変化するため、人気機種であっても時間が経つと評価が下がる場合があります。

不要になったと判断したら、できるだけ早めに査定に出すことが、高値での取引につながります。

きれいな状態で査定に出す

査定前に本体の汚れやほこりを簡単に拭き取っておくだけでも、印象は大きく変わります。

業者は外装の状態をチェックする際に第一印象を重視するため、見た目の清潔感があるかどうかは査定額に直結します。

もちろん本格的な修理や調整を事前に行う必要はありませんが、鍵盤の汚れを落としたり、布カバーを使って保管していたことを伝えたりすると、丁寧に扱われてきた証拠としてプラスに働くでしょう。

大切に使われてきた楽器」という印象を与えることが、高額査定への近道になります。

ピアノのクリーニング方法

■ピアノの外装のお手入れ

  • 基本はマイクロファイバークロスや毛ばたきで軽く埃を払う
  • 指紋は軽く湿らせたクロスで拭く(強くこすらない)
  • 拭く前にクロスに埃がないか確認する
  • クリーナーやワックスは必須ではなく、多量使用は避ける

■鍵盤のお手入れ

  • 演奏前に手を洗うのが最も良い
  • 演奏後は油分や跡をクロスで拭き取る
  • アルコール使用は禁止(ひび割れの原因)
  • 市販クリーナーを使う場合はクロスに付けて拭き、必ず乾拭きする
  • 過剰な水分は鍵盤の動作不良につながる

■ピアノの良い環境管理

  • 湿度は40〜60%を維持することが重要
  • 乾燥しすぎると木材の痩せ・ひび割れ・部品破損の原因
  • 湿気が多すぎると部品不良・カビ・錆・虫害が発生しやすい
  • 急激な温度変化や直射日光、エアコンの直風は避ける
  • 特にグランドピアノは屋根を開けたままにしない

■定期的な調律

  • 最も重要なメンテナンスは定期的な調律
  • 音の狂い修正や内部掃除、虫害チェックができる
  • 外装を外して内部換気も可能
  • 年1回以上、調律師に依頼するのが推奨

■調律前の準備

  • ピアノ上の物はすべて降ろしておく
  • 外装を置くスペース・作業スペースを確保
  • 騒音は大きすぎなければ問題ないが、必要に応じて相談可能

上記は、【管理・お手入れ】ピアノを良い状態で保つには?を参考にしました。

手数料がかからない業者を選ぶ

ピアノを売却する際には、買取金額だけでなく業者のサービス内容を確認することが重要です。

中には搬出費や運搬費、査定費を別途請求する業者も存在します。

せっかく高額査定が出ても、手数料で差し引かれてしまえば結果的に手元に残る金額は減ってしまいます。

そのため、無料で引き取り・査定を行ってくれる業者を選ぶことがポイントです。

最近では出張料を含めて一切費用を請求しない会社も多くあります。

契約前に諸費用の有無を確認し、実際に受け取れる金額を見極めて業者を選ぶことが高額買取につながります。

まとめ

ピアノの買取はスムーズに進めば便利ですが、業者選びを誤ると余計な費用や予期せぬトラブルに発展することがあります。

安心して取引を行うためには、信頼できる業者を選び、査定内容を確認し、取引の記録を残すことが重要です。

悪徳業者の特徴を把握し、複数の査定を比較することでリスクを減らし、納得のいく価格で売却することができます。

大切なピアノを後悔なく手放すために、今回紹介したポイントをぜひ実践してください