ピアノ

ピアノの寿命はどのくらい?普段のメンテナンス方法からおすすめ買い替えの時期まで詳しく紹介!

ピアノ寿命

「自分のピアノはあと何年使える?」

「寿命を延ばすには何をすればいい?」

「買い替えや処分はどうしたら失敗しない?」

とお悩みではありませんか?

ピアノの寿命は一般的に30年~60年と、長く愛用できる楽器ですが、正しい知識やお手入れ方法を知らないと、思わぬタイミングで寿命を迎えてしまうことも。

この記事ではアップライトピアノをはじめとした家庭用ピアノの寿命の目安や、種類ごとの違い、少しでも長く使うためのコツ、さらに寿命が来た時のベストな選択肢まで、わかりやすく徹底解説します。

運営会社

東晶貿易株式会社 ウェルカム買取査定ナビ運営事務所

住所:東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー38F

電話番号:03-6230-9978

法人番号:7010001003531

【種類別】ピアノの寿命

「ピアノの寿命」とひとことで言っても、ピアノの種類や構造、使い方によってその長さは大きく異なります。

アコースティック(生ピアノ)の本体部分の寿命は、一般的には30年以上といわれています。しっかり手をかけてあげれば、60年以上現役で使えることも珍しくありません。一方で、電子パーツを使うピアノは「機械の寿命」が現実的なラインとなっています。

ここでは「アップライトピアノ」をはじめ、「ハイブリッドピアノ」「サイレントピアノ」「電子ピアノ」それぞれの寿命の目安と、気をつけたいポイントをわかりやすくまとめました。

ピアノの種類寿命の目安ポイント
アップライトピアノ約30年~50年(適切なメンテナンスをした場合は60年以上)一生ものになりうるが、調律や環境管理など日常的なケアが必須専門修理を施せば、さらに寿命が延ばせるケースも
ハイブリッドピアノ本体:約30年~50年電子部:約10年前後「生音」と「電子機能」で寿命が異なる点に注意
サイレントピアノ本体:約30年~50年電子部:約10年前後本体と電子部で寿命が異なる点に注意
電子ピアノ約10年~15年鍵盤部は長持ちしても「電子部品=命綱」なので、故障時は買い替えが現実的

アップライトピアノの寿命

アップライトピアノ
アップライトピアノ SU7 |ヤマハ公式サイト

アップライトピアノは、家庭や音楽教室などで最もポピュラーな「縦型のアコースティックピアノ」です。壁際など省スペースに設置できるため、日本の住宅でも広く使われています。

アップライトピアノの本体部分は、正しいお手入れと設置環境さえ守れば、60年以上現役で使えることが多いです。

実際には30年を一つの目安としつつ、きちんとメンテナンスされていれば100年以上演奏できるケースも珍しくありません。

実際、ヤマハの公式記事でも、120年以上前のピアノを修復して今も演奏可能な例が掲載されています。

物理学者・アインシュタインが弾いたピアノが日本に現存している。
製造から120年以上を経たピアノだが、今も人々を楽しませているのだ。文化財ともいえるピアノを演奏可能な状態に修復したのはヤマハの技術者だった。

引用:アインシュタインが弾いたピアノ〜復活の物語

ハイブリッドピアノの寿命

ハイブリッドピアノ NU1XA|ヤマハ公式サイト

ハイブリッドピアノは、「アコースティックピアノの本格的な鍵盤アクション」と「電子音源・スピーカー」など電子部品を組み合わせた新しいタイプのピアノです。

消音機能や録音・ヘッドホン練習など多機能なのが特徴です。

ハイブリッドピアノの本体(アコースティック部分)の寿命はアップライトピアノ同様、一般的には30年程度で、しっかりと手入れすれば60以上の耐久性が期待できます。

ただし注意したいのは、内蔵されている電子部品(音源、基板、スイッチ類など)の寿命が10年前後と限られている点。

たとえば、ヤマハのAvantGrand(アバングランド)では、劣化しやすい有寿命部品として以下が挙げられています。

ボリュームコントロール、スイッチ、ランプ、リレー類、接続端子、鍵盤機構部品、鍵盤接点、ドラムパッド

出典:AvantGrand NU1XA 取扱説明書|ヤマハ

また、ヤマハ公式によると、電子部品の補修用性能部品の保有期間は「製造終了後8年」とされています。

そのため、電子部品が故障した際に、部品調達や修理が難しい場合は、買い替えを検討するタイミングとなることも多いです。

弊社では修理受付についての明確な期限は設けておりませんが、補修用性能部品(注1)の最低保有期間を「生産完了後 8年」と定めているため「生産完了後 8年」を目安として部品在庫が無くなる可能性がございます。

引用:ヤマハ公式HP

補修用性能部品の最低8年と定めているため、修理対応も生産後の8年間が一定の期間となります。

8年を超えると、修理不可になることが多いので買い替えの機会かもしれません。

サイレントピアノの寿命

サイレントピアノ™ SH3|ヤマハ公式サイト

サイレントピアノは、アコースティックピアノに「消音ユニット(電子部品)」を搭載し、通常の生音に加えてヘッドホンの練習もできるいいとこ取りのピアノです。

家族に配慮したい方や夜間練習したい方にも人気です。

サイレントピアノの本体(生ピアノ部分)は、アップライトピアノと同じく30年〜60年程度と長寿命です。一方、サイレント機能の心臓部である電子ユニットは10年程度で故障リスクが高まります。

ヤマハの公式マニュアルにも「電子部品の保有期間は最低8年」と記載されており、部品供給終了後は修理が難しくなる場合も。

「本体は大丈夫だけど、サイレント機能が使えなくなった」というケースも少なくありません。

消音ユニットが故障した場合は、本体をそのままアコースティックピアノとして使うか、ユニットの交換や新機種への買い替えも検討ポイントになります。

電子ピアノの寿命

電子ピアノ CX102E|カワイ公式サイト

電子ピアノは、音を電子的に発生させるピアノです。アコースティックピアノに比べて軽量・コンパクト、音量調整がしやすく、住宅事情や初心者の方にも人気があります。

電子ピアノは、音源や電源基板などの「電子部品の寿命」が本体の寿命を決めます。

一般的には10〜15年を過ぎると、「音が出なくなった」「電源が入らない」「表示がつかない」などの故障が起きやすくなり、修理より買い替えになるケースがほとんどです。

鍵盤ユニット自体は長持ちする場合もありますが、主要な電子基板や音源ICが故障するとパーツの入手が難しく、継続利用ができなくなることが多いです。

【知らない間にピアノの寿命を縮めている!?】少しでも長く使うために注意すべき5つのこと

「ピアノを長く大切に使いたい」そう願っていても、気づかないうちに寿命を縮めてしまう習慣や見落としが意外と多いのも事実です。

ここでは、ピアノをできるだけ長く、良い状態で使い続けるために大切な5つのポイントをご紹介します。

どれも「簡単にできるけど、知っているかどうか」で大きく寿命が変わるポイントです。「まだ大丈夫」と油断せず、今日から見直してみてください。

温度・湿度の管理

ピアノの寿命を左右する最大のポイントが「温度と湿度の管理」です。

ピアノはそのほとんどが天然の木材やフェルト、金属でできているため、設置する部屋の環境がそのまま楽器の寿命に影響します。温度や湿度が極端に変化すると、調律が狂う・音が変わるだけでなく、本体の変形やサビ、カビなどさまざまなトラブルが起きやすくなります。

特に湿度が高い季節には、ピアノ内部のハンマーやアクションが動きにくくなり、音がこもりやすくなったり、金属部分がサビてしまうことも。反対に冬場など乾燥しすぎる環境では、木部が痩せてひび割れたり、調律がすぐに狂ってしまうケースもあります。

ヤマハ公式では、望ましい温湿度の目安として下記を推奨しています。

季節温度の目安湿度の目安
夏季20〜30℃40〜70%
冬季10〜20℃35〜65%

上記表は、ヤマハ公式サイトを参考に制作しました。

日本ピアノ調律協会によると、ピアノ本体の中に防湿剤を入れるのではなく、エアコンや除湿器、加湿器などを上手に活用して「部屋全体の空気」を整えることが、ピアノの健康を守る最善の方法であると説明しています。

管理のポイント
  1. 季節ごとの温度・湿度を意識し、部屋全体で管理をしましょう
  2. 防湿剤だけに頼らず、エアコンや除湿器・加湿器も活用するのがおすすめです
  3. 結露や水滴は見つけたらすぐに柔らかい布で拭き取りましょう

【冬場の落とし穴】床暖房

冬の寒い時期に重宝する床暖房ですが、実はピアノにとっては「隠れたリスク」となる場合があります。

床暖房の熱がピアノ本体に直接伝わると、木部が必要以上に乾燥してしまい、反りやひび割れ、接着部のはがれなどにつながります。

そのため、床暖房の熱源の近くに設置するのは避けましょう

やむを得ず床暖房の上に設置する場合は、ピアノの下に断熱マットや厚手のカーペットを敷いて、熱が本体に直接伝わらないよう工夫するだけでも、長期的なダメージをかなり防ぐことができます。

楽天Amazonにも断熱ができるマットが販売されているので、気になる方はチェックしてみましょう。

冷房の風・直射日光に当てない

「ピアノの設置場所はそこまで気にしたことがなかった」という方も多いですが、エアコンやストーブの風、直射日光はピアノの寿命を大きく左右します。

冷房の風に長時間当たると、外装のそりやひび割れの原因となり、音程の乱れも早くなってしまうため、冷暖房器具からの風をあてないようにしましょう。

また、冷房の下に設置してしまうことで、下記のようなリスクもあります。

クーラーやエアコンは、水滴が落ちることがありますので、ピアノの真上には取付けないようにしましょう。

引用:FAQ|ヤマハリニューアルピアノ®公式サイト

また、窓際や外壁に面した場所、直射日光が当たる場所にピアノを置くと、塗装の色あせや外装・木部の変形、さらには内部結露の原因にもなるため、カーテンなどで遮光をする、もしくはできる限り場所を移すなどの対策が重要です。

ピアノ内の空気の入れ替えを行う

ピアノ内部の空気のよどみも、意外と見落としがちなポイントです。密閉された状態が続くと内部に湿気やカビ、害虫が発生しやすくなってしまいます。

月に1回程度、晴れた日にピアノの屋根や鍵盤ふたを開けて内部の空気を入れ替えることで、部品の傷みやカビの発生を防げます。

また、昔ながらのピアノ全体を覆う大きなカバーは、埃から守ったりキズがつくのを防いだりできますが、逆に湿気がこもったり害虫の温床になることもあるため、日常使いでは避ける方が安心です。

空気の流れがない環境に長期間設置していると、虫食いや錆・カビの原因ともなってしまいます。そのため、風通しのよい場所に設置することがピアノにとって優しい環境と言えます。また、定期的にカバーを外して、屋根や鍵盤蓋を開けた状態でピアノ内部に風を通してあげると内部にこもった湿気を追い出し、空気の入れ替えができるのでおすすめです♬

引用:ピアノコンシェルジュ

出典:ピアノの上手な扱い方|一般社団法人 日本ピアノ調律師協会

調律は最低限にする(年に1~2回)

調律は、ピアノを長く健康に保つための「定期点検」のようなものです。ピアノは使う頻度や設置場所に関係なく、時間の経過とともに音程がずれていきます。

日本ピアノ調律師協会も「ピアノを常にいい状態に保つためには、少なくとも年2回の調律をおすすめします」と述べているとおり、年に1〜2回が理想的な頻度です。

ヤマハ公式も「一般的には年に1〜2回の調律が必要」と明記しています。

調律師による点検は、音を合わせるだけでなく、鍵盤やハンマーの摩耗、アクションの不具合など細かい部分の劣化も見逃しません。これにより、思わぬ故障を未然に防ぐことができます。

ピアノの寿命が来た!どうすればいい?

「ピアノが古くなったけど、どうやって手放すのが正解?」

「重くて運べないし、捨て方もわからない…」

長年使ったアップライトピアノや電子ピアノを手放すときは、処分方法や売却先で迷う方も多いはずです。

実は、「古いから価値がない」とは限りません。意外な方法で思った以上の値段がついたり、手間なく手放せたりすることも。

この章では、ピアノの寿命が来た際に取るべき代表的な4つの方法について、メリット・注意点・おすすめポイントを交えて分かりやすく解説します。

買取サービスに出す

ウェルカム買取ナビ

一番おすすめの方法は、ピアノ買取サービスの活用です。

ピアノ専門の買取業者なら、たとえ年式が古くてもメンテナンスされていれば予想以上の値段がつくことも。実際に「40年以上前のアップライトピアノが数万円で売れた」という事例もあります。

専門業者はピアノの価値や状態を正しく評価できるため、他では値段がつかない古いピアノや故障気味のピアノも、意外と買い取ってもらえるケースが多いです。

また、申し込みから引き取りまで全てお任せできるのも大きな魅力。自分で重いピアノを運ぶ必要がなく、搬出作業もスタッフが対応してくれます。

さらに、「査定だけなら無料」という業者がほとんどなので、「うちのピアノはいくらになるの?」と気になる方も気軽に試せます。

高く売るコツは、複数業者の査定を比べることです。

同じピアノでも業者ごとに査定額が違うことはよくあります。たとえば「ウェルカム査定ナビ」のような一括査定サービスを利用すれば、一度の申し込みで複数業者の見積もりが比較できるので、最も高い金額で売却できるチャンスが広がります。

近所のリサイクルショップで売却

すぐに現金化したいなら、近所のリサイクルショップへの売却も選択肢のひとつです。

ピアノ専門業者ほど高価買取にはなりにくいですが、気軽に査定・売却できるのが魅力。特に、小型の電子ピアノやキーボードは持ち込みやすく、「とにかく早く片付けたい」「少しでもお金になれば良い」という方に向いています。

アップライトピアノの場合は、店舗によっては取り扱い不可だったり、搬出サービスや出張買取が必要になる場合があるため、事前に「引き取り可能か」「出張買取に対応しているか」などを確認しておくと安心です。

買取金額は状態やモデルによりますが、数千円〜1万円程度が目安。ピアノの価値より「処分の手軽さ」を重視したい方におすすめの方法です。

また、不用品回収に出して処分することも可能です。

【1,500~2,000円程】粗大ごみとして処分する

「売れない…でも確実に手放したい」そんな時に考えるのが自治体での処分ですが、実は注意点がたくさんあります。

まず、アップライトピアノやグランドピアノは、その重量や大きさ、解体や運搬の難しさから、多くの自治体で「特定処理困難物」として扱われ、粗大ごみとしては基本的に回収してもらえません。

たとえば、名古屋市の公式サイトでも「ピアノは収集しません」と公式に明記している通り、ほとんどの市区町村で自治体回収の対象外です。

従来から排出禁止になっている物(ガレキ、鉄塊、自動車用タイヤ、オートバイ、原動機付自転車、消火器、自動車鉛蓄電池、ピアノ、FRP浴槽、大型電気温水器、自動車など収集または処理が著しく困難な物、市の処理施設の機能に支障が生じる物)は収集しません。

引用:粗大ごみ手数料のめやす|名古屋市

一方、電子ピアノ(エレクトーン)は、自治体によっては「粗大ごみ」として回収してもらえる場合があります。

料金区分
東京都渋谷区2,300円電子ピアノ(エレクトーン)
京都市2,000円電子ピアノ・電子オルガン・エレクトーン
名古屋市1,500円電子ピアノ・電子オルガン
大阪市1,000円電子ピアノ

上記は一例ですが、地域によって料金や受付条件が異なります。申し込み前に必ず自治体の公式サイトや受付センターで最新情報を確認する必要があります。

また、粗大ごみに出す場合は「自分で指定場所まで運ぶ必要がある」「搬出が困難な場合は不用品回収業者の利用が必要」「解体や特別な申請が必要なこともある」といった点にも注意が必要です。

ジモティー・フリマアプリで売却

フリマ

費用をかけずに「譲る・安く売る」なら、ジモティーやメルカリなどフリマアプリの活用が便利です。

ネット掲示板やフリマアプリでは、無料または格安でピアノを譲りたい・買いたい人を直接探せるため、「古いアップライトピアノを0円で引き取ってもらえた」という事例もたくさんあります。

「練習用」「部品取り」「リメイク素材」として、見た目や状態が多少悪くても需要があるケースも少なくありません。

ただし、ピアノの搬出や運搬は基本的に当事者同士で相談して手配する必要があります。運搬業者を手配したり、引き渡し場所・方法などをしっかり打ち合わせておくことで、トラブル防止にもつながります。

ピアノを売却することができるアプリ

メルカリ

ジモティー

ヤフーフリマ

まとめ

ピアノの寿命は一般的に30年以上。正しいお手入れや設置環境を守れば、60年以上現役で使われることも珍しくありません。

一方で、電子ピアノやサイレント・ハイブリッドピアノは、電子部品の経年劣化が避けられないため、10〜15年前後での修理や買い替えが現実的な目安となります。

ピアノを少しでも長く使うためには、温度・湿度の管理、置き場所の工夫、定期的な空気の入れ替え、そして年1〜2回の調律を欠かさないことが大切です。

どれも難しいことではありませんが、これらを知っているかどうかで、ピアノの寿命や音の美しさに大きな差が出てきます。

そして、もし「そろそろ手放すべきかな」と迷ったら、まずはあなたのピアノにどれくらいの価値があるのかを知ることから始めましょう。ピアノは古くても価値がつくことが多く、思いがけない金額で買い取ってもらえるケースもあります。

ウェルカム買取査定ナビ」なら、一度の申し込みで複数の専門買取業者から無料で査定結果が届くので、「とりあえずいくらになるか知りたい」方にもぴったりです。

大切なピアノを納得のいく形で手放すためにも、ぜひ一括査定サービスを賢くご活用ください。