ピアノを選ぼうとすると、「グランドピアノとアップライトの違いは?」「電子ピアノでも十分なの?」と悩む方は少なくありません。
ピアノには、生音ならではの表現力を持つアコースティックピアノと、扱いやすさが魅力の電子ピアノがあり、それぞれ音の響きやタッチ感、設置環境、価格帯に大きな違いがあります。
| 分類 | 種類 | 主な特徴 | メリット | 価格帯の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| アコースティックピアノ (生ピアノ) | グランドピアノ![]() | 弦が横に張られ、音の広がりと表現力に優れる | 豊かな響き・繊細な表現が可能 | 数百万円以上 | 本格的に演奏・表現力を重視したい人 |
| アコースティックピアノ (生ピアノ) | アップライトピアノ![]() | 弦が縦に張られ、省スペース設計 | 設置しやすく家庭向き・本格的な音色 | 数十万~百万円台 | 自宅で本格的に練習したい人 |
| 電子ピアノ | デジタルピアノ![]() | 電子音源で生ピアノ音を再現 | ヘッドホン練習可・調律不要 | 数万~数十万円 | 静音性と練習効率を重視する人 |
| 電子ピアノ | キーボード![]() | 軽量・多彩な音色と機能 | 持ち運びやすい・手軽に楽しめる | 数千~数万円 | 初心者・趣味で気軽に楽しみたい人 |
| 複合型 | シンセサイザー![]() | 電子回路やコンピューターで音を合成・生成 軽い鍵盤タッチで多彩な音色を切替・重ねが可能 | デスク上やスタンド設置が可能 | ~数万円 | 初心者・趣味で気軽に楽しみたい人 |
| 複合型 | ハイブリッドピアノ![]() | 生ピアノの鍵盤+電子音源 | 演奏感と静音性を両立 | 数十万~百万円台 | 夜間練習も本格的に行いたい人 |
目的やライフスタイルに合わない選択をしてしまうと、購入後に後悔してしまうこともあるでしょう。
この記事では、ピアノの主な種類と特徴を整理しながら、価格の目安や選ぶメリットをわかりやすく解説します。
これからピアノを始める方や買い替えを検討している方も、自分に合った一台を見つけるための参考にしてください。
運営会社
東晶貿易株式会社 ウェルカム買取査定ナビ運営事務所
住所:東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー38F
電話番号:03-6230-9978
法人番号:7010001003531
ピアノの種類・特徴
ピアノは見た目が似ていても、音の仕組みや演奏感、使われる目的によって大きく種類が分かれます。
代表的なのは「アコースティックピアノ」「電子ピアノ」「シンセサイザー」の3つです。
| 種類 | グランドピアノ![]() | アップライトピアノ![]() | 電子ピアノ![]() | シンセサイザー![]() |
|---|---|---|---|---|
| 分類 | アコースティックピアノ | アコースティックピアノ | 電子鍵盤楽器 | 電子楽器/電子鍵盤楽器 |
| 主な特徴 | 弦と響板が水平構造 音の伸び・奥行き・繊細な表現力に優れる | 弦が垂直構造で省スペース 家庭向け | デジタル音源を内蔵し、鍵盤操作をセンサーで感知して音を再生 88鍵盤が主流で、生ピアノに近いタッチを再現 | 電子回路やコンピューターで音を合成・生成 軽い鍵盤タッチで多彩な音色を切替・重ねが可能 鍵盤数は25鍵~88鍵まで幅広い |
| メリット | 豊かな響きと高い表現力、タッチが音に直結 | 設置しやすく、価格と性能のバランスが良い | 音量調整・ヘッドホン対応、調律不要、多機能 | 音色の自由度が高く、音作りや作曲が可能 現代音楽やデジタルミュージックに強い |
| 価格帯の目安 | 約100万~200万円 (高級モデルは数百万円~1,000万円以上) | 約30万~50万円 (上位モデルは100万~200万円) | 約3万~10万円 (高性能モデルは~100万円以上) | 約2万~10万円 (プロ向け・高機能モデルは20万~50万円以上) |
| 設置スペース | 奥行き約180cm以上 広い部屋と床の強度が必要 | 壁際設置が可能 比較的省スペース | コンパクト設計で省スペース 設置場所を選びにくい | 非常にコンパクト デスク上やスタンド設置が可能 |
| メンテナンス | 定期的な調律・湿度管理が必要 | 定期的な調律・基本的な湿度管理が必要 | 調律不要 電子部品の経年劣化には注意 | 調律不要 ソフト更新や電子部品の経年劣化に注意 |
| 重量・移動性 | 約300kg前後で移動は困難 | 約200kg前後で移動には業者が必要 | 軽量モデルが多く移動しやすい | 軽量で持ち運びやすく、ライブ使用にも向く |
| 向いている人 | 本格的に演奏したい人 表現力を重視する人 専門的に学ぶ人 | 自宅練習が中心の人 初心者~中級者 設置スペースに限りがある人 | 自宅練習をしたい人 初心者~中級者 夜間練習が必要な人 | 作曲・DTMをしたい人 バンド演奏者 音作りを楽しみたい人 |
それぞれ音の出し方や得意分野が異なるため、演奏スタイルや設置環境、練習目的に合わせて選ぶことが重要です。
以下では、各種類の特徴をわかりやすく解説します。
アコースティックピアノ
アコースティックピアノは、鍵盤を押す力によってハンマーが弦を叩き、その振動が響板を通して音として広がる「生音」のピアノです。
代表的なものにグランドピアノとアップライトピアノがあります。
| 種類 | グランドピアノ![]() | アップライトピアノ![]() |
|---|---|---|
| 分類 | アコースティックピアノ | アコースティックピアノ |
| 主な特徴 | 弦と響板が水平構造 音の伸び・奥行き・繊細な表現力に優れる | 弦が垂直構造で省スペース 家庭向け |
| メリット | 豊かな響きと高い表現力、タッチが音に直結 | 設置しやすく、価格と性能のバランスが良い |
| 価格帯の目安 | 約100万~200万円 (高級モデルは数百万円~1,000万円以上) | 約30万~50万円 (上位モデルは100万~200万円) |
| 設置スペース | 奥行き約180cm以上 広い部屋と床の強度が必要 | 壁際設置が可能 比較的省スペース |
| メンテナンス | 定期的な調律・湿度管理が必要 | 定期的な調律・基本的な湿度管理が必要 |
| 重量・移動性 | 約300kg前後で移動は困難 | 約200kg前後で移動には業者が必要 |
| 向いている人 | 本格的に演奏したい人 表現力を重視する人 専門的に学ぶ人 | 自宅練習が中心の人 初心者~中級者 設置スペースに限りがある人 |
いずれも調律などの定期的なメンテナンスが必要ですが、演奏者のタッチがそのまま音に反映されるため、表現力を重視する方や本格的にピアノを学びたい方に適しています。
- グランドピアノ(C1/C2/C3/C5/C7)
- アップライトピアノ(U1/U2/U3)
■カワイ
- グランドピアノ(GL-10/GX-1/GX-2/GX-3/RX-2)
- アップライトピアノ(K-200/K-300/K-500)
- グランドピアノ(AcademyA/Concert8/Classic10)
■スタインウェイ・アンド・サンズ(Steinway & Sons)
- グランドピアノ(Model D/Model B)
■ベーゼンドルファー(Bösendorfer)
- グランドピアノ(200/214/225/290(Imperial))
電子ピアノ
電子ピアノは、アコースティックピアノの音をデジタル技術で再現する鍵盤楽器です。
鍵盤の動きをセンサーで感知し、内蔵された音源をスピーカーから鳴らす仕組みになっています。
音量調整やヘッドホン使用が可能なため、時間帯を気にせず練習できる点が大きな魅力です。
| 種類 | 電子ピアノ![]() |
|---|---|
| 分類 | 電子鍵盤楽器 |
| 主な特徴 | デジタル音源を内蔵し、鍵盤操作をセンサーで感知して音を再生 88鍵盤が主流で、生ピアノに近いタッチを再現 |
| メリット | 音量調整・ヘッドホン対応 調律不要 多機能 |
| 価格帯の目安 | 約3万~10万円 (高性能モデルは~100万円以上) |
| 設置スペース | コンパクト設計で省スペース 設置場所を選びにくい |
| メンテナンス | 調律不要 電子部品の経年劣化には注意 |
| 重量・移動性 | 軽量モデルが多く移動しやすい |
| 向いている人 | 自宅練習をしたい人 初心者~中級者 夜間練習が必要な人 |
また、調律が不要で軽量・コンパクトなモデルも多く、設置や移動の負担が少ないのも特徴です。
最近では、鍵盤の重さや反応を生ピアノに近づけた高性能モデルも増えており、初心者から中級者の練習用として幅広く選ばれています。
- CLP-700シリーズ
- CSP-200シリーズ
- YDP-165
- CVP-900シリーズ
- CAシリーズ
- CNシリーズ
- ESシリーズ
- RP701
- HP700シリーズ
- FP-Xシリーズ
- GPシリーズ
- PX-S7000 シリーズ
- PX-S1100 / PX-S3100
- G1B Air
- B2N
シンセサイザー
シンセサイザーは、電子的に音を生成・加工することを目的とした鍵盤楽器で、電子ピアノとは役割が異なります。
ピアノ音の再現よりも、多彩な音色の切り替えや重ね合わせ、音作りそのものを楽しめる点が特徴です。
鍵盤は比較的軽く、鍵盤数もコンパクトなモデルが多いため、持ち運びやすく、作曲やライブ演奏、DTMなどで活躍します。
| 種類 | シンセサイザー![]() |
|---|---|
| 分類 | 電子楽器/電子鍵盤楽器 |
| 主な特徴 | 電子回路やコンピューターで音を合成・生成 軽い鍵盤タッチで多彩な音色を切替・重ねが可能 鍵盤数は25鍵~88鍵まで幅広い |
| メリット | 音色の自由度が高く、音作りや作曲が可能 現代音楽やデジタルミュージックに強い |
| 価格帯の目安 | 約2万~10万円 (プロ向け・高機能モデルは20万~50万円以上) |
| 設置スペース | 非常にコンパクト デスク上やスタンド設置が可能 |
| メンテナンス | 調律不要 ソフト更新や電子部品の経年劣化に注意 |
| 重量・移動性 | 軽量で持ち運びやすく ライブ使用にも向く |
| 向いている人 | 作曲・DTMをしたい人 バンド演奏者 音作りを楽しみたい人 |
クラシックピアノの練習には不向きですが、ポップスや電子音楽、バンド演奏など、表現の幅を広げたい人にとっては非常に魅力的な楽器といえるでしょう。
- MONTAGEM6
- M7
- M8x
- FANTOM6EX
- 7EX
- 8EX
- JUNO-DS61/76/88、JUNO-X
- JUPITER-X
- modwave
- opsix
- ほか定番:wavestate、NAUTILUS など
- Prophet-6
- Prophet Rev2
- PRO3
- Take5
- Summit
- Peak
- Bass Station II
- Nord Wave2
- Nord Lead
- Nord Stage
ハイブリッドピアノ
ハイブリッドピアノは、アコースティックピアノの鍵盤機構や演奏感と、電子ピアノのデジタル技術を融合させた新しいタイプのピアノです。
実際のピアノと同様に、木製鍵盤や本物のハンマーアクションを採用しているモデルが多く、指先のタッチや細かな強弱表現を忠実に再現できるのが大きな特徴です。
音はデジタル音源で再生されるため、音量調整やヘッドホン使用が可能で、夜間や集合住宅でも周囲を気にせず練習できます。
また、消音機能を備えたモデルでは、生ピアノとしての演奏と電子ピアノとしての演奏を切り替えられるため、時間帯や環境に応じた使い分けられます。
| 種類 | ハイブリッドピアノ![]() |
|---|---|
| 分類 | 複合型ピアノ(アコースティック×電子) |
| 主な特徴 | 生ピアノ同様の鍵盤・ハンマー機構とデジタル音源を融合 |
| メリット | 本格的なタッチ感と静音練習を両立 |
| 価格帯の目安 | 約30万〜200万円前後 |
| 設置スペース | 電子ピアノ〜アップライト程度 |
| メンテナンス | 調律不要または最小限 |
| 重量・移動性 | 電子ピアノより重いが生ピアノより軽量 |
| 向いている人 | 自宅で本格的に練習したい人 夜間練習が必要な人 |
調律の手間が少なく、メンテナンス面でも比較的扱いやすい一方で、価格帯は電子ピアノより高く、アコースティックピアノに近い水準になることが一般的です。
本格的な演奏感を求めつつ、静音性や利便性も重視したい方に適したピアノといえるでしょう。
■ヤマハ(YAMAHA) AvantGrand(アバングランド)シリーズ
- AvantGrand N3X
- AvantGrand N1X
- AvantGrand NU1XA
- NOVUS NV5S
- NOVUS NV10S
■カシオ(CASIO)CELVIANO Grand Hybrid
- CELVIANO Grand Hybrid GP-310 / GP-310WE / GP-310BP
- CELVIANO Grand Hybrid GP-510
ピアノの種類ごとにみられる違い
アップライトピアノと電子ピアノは、どちらも家庭用として人気の高い楽器ですが、内部構造や音の成り立ちが大きく異なります。
そのため、弾いたときの感覚や響き、扱いやすさにも明確な違いが生まれます。
| 比較項目 | アップライトピアノ![]() | 電子ピアノ![]() |
|---|---|---|
| 鍵盤のタッチ | 鍵盤・ハンマー・弦など多くの部品が連動して動くため、弾き始めは重く、押し込むにつれて反応が変化する 本格的なタッチで強弱表現が身につきやすい | センサーで鍵盤の動きを感知するシンプルな構造 ピアノの重さを再現しているが、物理的な連動感は生ピアノより控えめ |
| 奏でられる音 | ハンマーが弦を叩き、響板を通じて音が広がるため、自然で奥行きのある生音が出る 弾き方によって音色や余韻が変化する | 実際のピアノ音を録音したデジタル音源を再生 音質が安定しており、ムラが少ないが、生音特有の揺らぎは少なめ |
| 奏でる音の大きさ | 演奏者のタッチによって音量が決まり、基本的に調整はできない 環境によっては音量が大きく感じられる | 音量調整が可能で、ヘッドホンを使用すれば無音練習もできる 時間帯や住環境を選ばず使いやすい |
| 演奏環境への適応 | 音量が大きいため、近隣への配慮や設置環境の検討が必要 | 集合住宅や夜間練習にも対応しやすく、生活スタイルに合わせやすい |
ここでは、ピアノ選びで特に比較されやすい「鍵盤のタッチ」「奏でられる音」「音の大きさ」という3つの観点から、それぞれの違いを整理して解説します。
鍵盤のタッチ
アップライトピアノは、鍵盤・ハンマー・弦といった多くの部品が連動して動く構造のため、弾き始めにしっかりとした重さを感じやすいのが特徴です。
鍵盤を深く押し込むにつれて反応が変わり、強弱のコントロールが演奏に反映されます。
一方、電子ピアノは、センサーで鍵盤の動きを感知する仕組みのため、構造は比較的シンプルです。
最近のモデルでは重さの再現性も向上していますが、部品同士の物理的な連動感はアップライトに及ばないと感じる人もいます。
奏でられる音
アップライトピアノは、ハンマーが弦を直接叩くことで音を生み出し、その振動が響板を通じて広がります。
そのため、同じ音でも弾き方によって響きや余韻が微妙に変化し、自然で奥行きのある音色が得られます。
対して電子ピアノは、実際のピアノ音を録音・デジタル化した音源を再生する仕組みです。
安定した音質でムラが少ない反面、生音特有の揺らぎや空気感は控えめになります。
奏でる音の大きさ
アップライトピアノは、生音の楽器であるため、演奏者のタッチによって音量が決まり、演奏環境によっては音が大きく感じられることもあります。
特に集合住宅では時間帯への配慮が必要になるでしょう。
一方、電子ピアノは、音量を自由に調整でき、ヘッドホンを使えば周囲を気にせず演奏できます。
生活スタイルに合わせて使いやすい点は、電子ピアノならではの大きな利点です。
ピアノの種類ごとのメリットとデメリット
ピアノにはいくつかの種類があり、それぞれ音の響きや演奏感、設置環境、扱いやすさが大きく異なります。
どのピアノが優れているかではなく、「自分の目的や生活環境に合っているか」を基準に選ぶことが、後悔しないポイントです。
ここでは、代表的なグランドピアノ・アップライトピアノ・電子ピアノについて、メリットとデメリットの両面から分かりやすく解説します。
グランドピアノを選ぶメリット・デメリット

グランドピアノの最大の魅力は、音の立体感と表現力の豊かさにあります。
鍵盤を押す力やスピードの違いがそのまま音に反映され、弱音から強音まで幅広いニュアンスを自在に表現できます。
ハンマーが水平に動く構造のため連打性にも優れ、繊細なフレーズや速いパッセージでも安定した演奏が可能です。
本物の響きを日常的に体感できる点は、演奏技術や音を聴き分ける力を養ううえで大きなメリットといえるでしょう。
一方で、サイズと重量の大きさは大きな課題です。
家庭用でも設置には十分なスペースと床の耐荷重が必要となり、音量も大きいため演奏時間に制限が出やすくなります。
消音機能を導入しない場合、住宅環境によっては扱いづらさを感じることもあるでしょう。
アップライトピアノを選ぶメリット・デメリット

アップライトピアノは、省スペースでありながら生音ならではの響きを楽しめる点が最大のメリットです。
ハンマーで弦を叩く構造のため、指の力をしっかり使った演奏が求められ、基礎的な演奏フォームや音感を身につけやすい楽器といえます。
適切な調律や整備を続ければ、長期間使用できる耐久性の高さも魅力です。
ただし、構造上ハンマーが縦方向に動くため、連打性や音の細かな表現力ではグランドピアノに及ばない部分があります。
より高度な表現を追求したい場合や、専門的な進路を視野に入れる場合には、将来的にグランドピアノへの移行を検討する必要が出てくるでしょう。
電子ピアノを選ぶメリット・デメリット

電子ピアノは、手軽さとコストパフォーマンスの良さが大きな強みです。
音量調整やヘッドホン使用が可能なため、時間帯や住環境を問わず練習でき、集合住宅でも安心して使えます。
調律が不要で維持費がかからず、軽量で移動しやすい点も現代のライフスタイルに合っています。
一方で、音やタッチはあくまでデジタルによる再現であり、生ピアノと完全に同じ感覚ではありません。
鍵盤の重さや反応、音の広がりに違いがあるため、本格的な演奏を目指す場合には物足りなさを感じることもあります。
長期的に上達を目指すなら、将来アコースティックピアノへ移行する選択肢も視野に入れておくとよいでしょう。
ピアノの選び方
ピアノ選びで後悔しないためには、音の好みだけでなく、使う目的や住環境、予算などを総合的に考えることが大切です。
ピアノは長く付き合う楽器だからこそ、ライフスタイルに合わないものを選んでしまうと、次第に弾かなくなってしまうこともあります。
| 選び方のポイント | 主な確認内容 | メリット・特徴 | 注意点・補足 |
|---|---|---|---|
| 新品か中古か | 新品・中古・レンタルのいずれを選ぶか | 新品は音のクセが少なく、自分の演奏で音色を育てられる 中古は価格を抑えて高性能モデルを選べる | 中古は整備状況や使用履歴の確認が必須 迷う場合はレンタルで試すのも有効 |
| 目的 | 趣味・初心者・子どもの習い事・本格的な演奏など | 本格志向ならアコースティック、気軽さ重視なら電子ピアノが向いている | 将来のレベルアップを見据えて、買い替えの可能性も考慮する |
| 予算 | 本体価格+維持費を含めた総額 | 電子ピアノは比較的安価 中古アコースティックなら性能と価格のバランスが良い | 運搬費・調律・メンテナンスなど継続費用も想定しておく |
| 設置スペース | 部屋の広さ・搬入経路・生活動線 | アップライトは省スペース 電子ピアノは設置場所の自由度が高い | グランドピアノはサイズと重量に注意 防音や近隣環境も考慮 |
ここでは「新品か中古か」「目的」「予算」「設置スペース」という4つの観点から、失敗しにくいピアノの選び方を解説します。
新品か中古で選ぶ
ピアノは新品と中古で、それぞれ異なる魅力があります。
新品のピアノは内部パーツまで未使用の状態から弾き始められるため、音の変化を楽しみながら自分だけの音色に育てていけるのが特長です。
音にクセが少なく、長期間安心して使える点も魅力といえるでしょう。
一方で中古ピアノは、価格を抑えつつ高性能なモデルを選べる点が大きなメリットです。
かつての上位モデルや現在は製造されていない名器に出会える可能性もあります。
ただし、整備状況や過去の使用環境によって状態に差が出やすいため、信頼できる販売店を選ぶことが重要です。
購入に迷う場合は、まずレンタルで試してみるのも有効な選択肢です。
目的を明確にしたうえで選ぶ
どのような目的でピアノを弾くのかによって、適した種類は変わります。
本格的な演奏力を身につけたい方や、将来的に音楽系の進路を考えている場合は、表現力に優れたアコースティックピアノが向いています。
一方で、趣味として気軽に楽しみたい方や、子どもが続けられるか様子を見たい場合には、扱いやすい電子ピアノから始めるのも現実的です。
実際に楽器店で音やタッチを確かめ、自分の目的に合うかどうかを体感することが、納得のいく選択につながります。
予算を決めて選ぶ
ピアノは種類によって価格帯が大きく異なります。
電子ピアノは比較的手ごろな価格から選べますが、アップライトピアノやグランドピアノは高額になる傾向があります。
また、購入時の本体価格だけでなく、運搬費用や調律、定期的なメンテナンス費用も考慮しておく必要があります。
無理のない予算を設定したうえで、長く使い続けられるかどうかを基準に選ぶことが大切です。
初期費用を抑えたい場合は、月額制のレンタルサービスを利用するのも一つの方法です。
ヤハマのピアノの販売価格|種類別
設置スペースとのバランスで選ぶ
ピアノ選びでは、設置スペースとの相性も重要なポイントです。
グランドピアノは奥行きや重量があるため、十分な広さと床の強度が求められます。
アップライトピアノは壁際に設置でき、省スペースながら本格的な演奏が可能です。
電子ピアノは最もコンパクトで、リビングや子ども部屋にも置きやすいのが特徴です。
搬入経路や生活動線も含めて検討し、無理なく設置できるサイズを選ぶことで、日常的にピアノに触れやすい環境を整えられるでしょう。
ピアノメーカーが製造しているピアノの特徴
ピアノ選びにおいて、メーカーごとの特徴を知ることは非常に重要です。
音色の傾向やタッチ感、設計思想はメーカーによって大きく異なり、演奏ジャンルや目的によって向き不向きがあります。
日本メーカーは品質の安定性と技術力の高さで世界的評価を受けており、海外メーカーは長い歴史の中で培われた独自の音作りが魅力です。
| メーカー名 | YAMAHA(ヤマハ) | KAWAI(カワイ) | Steinway&Sons(スタンウェイ&サンズ) |
|---|---|---|---|
| 国・地域 | 日本 | 日本 | アメリカ |
| 音色の特徴 | 明るくクリアで華やか | 太く深みがあり、柔らかく温かい | パワフルで奥行きがあり、ダイナミック |
| タッチ感 | 軽やかで扱いやすい | やや重めで弾きごたえがある | 非常に繊細で表現幅が広い |
| 得意なジャンル・用途 | クラシック ポップス ジャズなど幅広い | クラシック 表現力重視の演奏 | コンサート 国際コンクール |
| 代表的なシリーズ | YUシリーズ CFXシリーズ AvantGrand | Kシリーズ Shigeru Kawai | Concert Grand Series |
| 主な特徴・強み | 安定した品質 ジャンル対応力 デジタル技術にも強い | 繊細な音色 耐久性へのこだわり 木製鍵盤電子ピアノ | 世界最高峰の評価 圧倒的表現力 伝統技術 |
| 向いている人 | 初心者〜プロまで 汎用性を重視する人 | クラシック志向 指の訓練を重視する人 | プロ演奏家 本格的な表現を求める人 |
ここでは代表的な3つのピアノメーカーについて、それぞれの特徴を詳しく解説します。
YAMAHA(ヤマハ)製造のピアノの特徴
ヤマハのピアノは、明るく輪郭のはっきりした音色が特徴で、クラシックからポップス、ジャズまで幅広いジャンルに対応できる万能性を備えています。
タッチは比較的軽やかで、初心者でも扱いやすく、演奏者の表現を素直に音へ反映しやすい設計です。アップライトピアノからコンサートグランドまでラインナップが豊富で、家庭用からプロ用途まで幅広いニーズに応えています。
また、デジタル技術の活用にも積極的で、ハイブリッドピアノなど現代の住環境に配慮した製品開発も強みです。
安定した品質と世界規模のサポート体制により、長く安心して使えるメーカーといえるでしょう。
KAWAI(カワイ)製造のピアノの特徴
カワイのピアノは、柔らかく温かみのある音色と、しっかりとした弾き応えのあるタッチが魅力です。
特にクラシック音楽との相性が良く、繊細なニュアンスや深みのある表現を求める演奏者に支持されています。
タッチはやや重めで、指の力やコントロールを養いやすい点も特長です。
耐久性を高めるための独自素材の採用など、内部構造へのこだわりも評価されています。
さらに、電子ピアノにおいても木製鍵盤を取り入れるなど、アコースティックに近い演奏感を追求しており、家庭練習や教育用途にも適したメーカーです。
Steinway & Sons(スタンウェイ&サンズ)製造のピアノの特徴
スタンウェイ&サンズは、世界最高峰のピアノメーカーとして知られ、圧倒的な音量の幅と力強さ、豊かな響きを兼ね備えています。
弱音から強音までの表現力が非常に高く、演奏者の意図を余すことなく音に反映できる点が最大の魅力です。
その品質の高さから、多くの著名ピアニストや国際的なコンクールで使用され、コンサートピアノの基準ともいえる存在です。
伝統的な製法を守りつつ、独自技術を積み重ねてきた歴史も評価されています。
本格的な演奏環境を求める方にとって、憧れのブランドといえるでしょう。
ピアノの種類に関するよくある質問
ピアノを選ぶ際には、「どの種類が自分に合っているのか」「将来後悔しないか」といった疑問を持つ方が多いものです。
ここでは、グランドピアノ・アップライトピアノ・電子ピアノを中心に、よくある質問をQ&A形式で分かりやすく解説します。
グランドピアノとアップライトピアノでは上達に差がありますか?
結論から言うと、上達のスピードや表現力の伸び方には一定の差が出やすいといえます。
グランドピアノは、ハンマーが重力を使って水平に動く構造のため、連打性や反応速度に優れており、弱音から強音までの幅広い表現が可能です。
そのため、細かなニュアンスや高度な演奏技術を習得する段階では、グランドピアノの方が有利になります。
一方、アップライトピアノでも基礎練習や中級レベルまでの上達には十分対応できます。
実際、多くのピアノ学習者は家庭でアップライトピアノを使い、教室やホールでグランドピアノに触れることで表現力を高めています。
将来、音大進学や専門的な演奏を目指す場合は、最終的にグランドピアノに慣れる必要がありますが、初期段階ではアップライトでも問題ありません。
初心者にはどの種類のピアノがおすすめですか?
初心者におすすめされることが多いのは、電子ピアノまたはアップライトピアノです。
電子ピアノは価格が比較的安く、調律が不要で、音量調整やヘッドホン練習が可能なため、生活環境に左右されにくい点が大きな魅力です。
とくに「まずはピアノを続けられるか試したい」という方には適した選択肢といえるでしょう。
一方で、最初から正しい指の力やタッチを身につけたい場合は、アップライトピアノも有力な候補です。
生音に触れることで、音の変化に敏感になり、自然と表現力が養われます。
初心者の場合は、「予算」「住環境」「練習頻度」を基準に、無理なく続けられるピアノを選ぶことが重要です。
電子ピアノで練習しても生ピアノに対応できますか?
電子ピアノでも、譜読み・リズム感・指の動きといった基礎力は十分に身につけることが可能です。
近年の電子ピアノは鍵盤の重さやタッチ感が改良されており、練習用としての完成度も高まっています。
ただし、生ピアノ特有の「鍵盤の重さ」「音の立ち上がり」「響きの広がり」は、完全には再現できません。
そのため、電子ピアノだけで練習していると、生ピアノを弾いた際に「鍵盤が重い」「思ったように音が出ない」と感じることがあります。
将来的にアコースティックピアノでの演奏を想定している場合は、発表会やレッスンなどで定期的に生ピアノに触れる機会を設けることが理想的です。
子どものピアノ練習にはどのピアノが向いていますか?
子どもの年齢や練習目的によって適したピアノは異なります。
音感や指の力をしっかり育てたい場合は、アップライトピアノが向いています。
実際に弦を叩いて音が鳴るため、音の違いを耳で感じ取りやすく、基礎力の定着につながります。
一方で、集合住宅に住んでいる場合や、練習時間が夜に偏りがちな家庭では、電子ピアノの方が現実的です。
無理に生ピアノを導入して練習時間が制限されるよりも、毎日継続できる環境を整えることが、結果的に上達につながります。
「続けられるかどうか分からない」段階では、レンタルや電子ピアノから始め、成長に合わせてステップアップする方法もおすすめです。
マンションでもアップライトピアノは設置できますか?
マンションでもアップライトピアノの設置は可能ですが、事前確認と防音対策が不可欠です。
管理規約で楽器演奏の制限が設けられている場合があるため、まずは規約を確認しましょう。
設置の際は、防振・防音インシュレーターの使用や、壁から少し離して設置するなどの工夫が必要です。
また、演奏時間帯にも配慮し、近隣トラブルを防ぐ意識が大切になります。
夜でも練習したい場合はどのピアノが適していますか?
夜間や早朝に練習することが多い方には、電子ピアノが最も適しています。
ヘッドホンを使えば、周囲に音を漏らすことなく集中して練習できるため、時間帯を選ばず演奏できます。
アコースティックピアノでも、消音機能を後付け・内蔵したモデルであれば夜間練習は可能ですが、完全な無音ではない点には注意が必要です。
生活リズムや家族構成を考慮し、無理なく継続できる環境を優先しましょう。
ピアノの種類によって寿命は違いますか?
寿命には大きな違いがあります。アコースティックピアノは、定期的な調律や適切なメンテナンスを行えば、50年〜100年使用できる楽器です。
実際に、親子二代・三代にわたって使われている例も少なくありません。
一方、電子ピアノは電子部品を使用しているため、一般的な寿命は10〜20年程度とされています。
修理が難しく、部品供給が終了すると買い替えが必要になるケースもあります。
長期使用を前提とするか、ライフスタイルに合わせて使い切るかで、選ぶべきピアノは変わってきます。
ピアノの買取は買取サービスに出すのがおすすめ
ピアノを購入したものの、思ったより弾く機会が少ない、電子ピアノに買い替えたくなった、住環境の変化で置けなくなったなど、購入後に後悔している方は、早めにピアノ買取サービスに出すことをおすすめします。
ピアノは自宅に置いたまま使用しない状態が続くと、内部パーツの劣化や調律状態の悪化により、査定額が下がりやすい楽器です。
そのため、購入後なるべく早いタイミングで売却することで、高価買取が期待できます。
ピアノのおすすめ買取業者を知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
売るなら一括査定がおすすめな理由

高額なピアノを買取に出す際は、1社だけで査定を終わらせず、複数社に見積もりを出すことが重要です。
同じピアノでも、業者によって買取価格に大きな差が出るケースは珍しくありません。
- A社:35万円
- B社:22万円
- C社:15万円
このように、査定先によって10万円以上の差がつくこともあります。
一括査定サービスを利用すれば、複数業者への査定依頼をまとめて行えるため、手間をかけずに高価買取を狙うことが可能です。
ピアノは決して安い買い物ではありません。
少しでも高く、納得のいく価格で手放すためにも、一括査定サービスを上手に活用しましょう。
まとめ
ピアノには大きく分けて、グランドピアノ・アップライトピアノといったアコースティックピアノと、電子ピアノがあります。
グランドピアノは弦と響板が水平に配置され、音の広がりや繊細な表現力に優れた本格仕様で、コンサートや専門的な演奏に適しています。
一方、アップライトピアノは縦型構造で省スペース性が高く、家庭でも生音の響きと確かなタッチを楽しめる点が特長です。
電子ピアノはデジタル音源によって音を再現し、音量調整やヘッドホン練習が可能で、扱いやすさと利便性に優れています。
種類ごとの違いは、鍵盤のタッチや音の成り立ち、音量調整の可否に表れます。
生ピアノは指の力や弾き方が音に直結し、表現力を養いやすい反面、設置環境や音量面で配慮が必要です。
電子ピアノは環境を選ばず練習できますが、生音ならではの響きには差があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、目的や住環境、将来像を踏まえて選ぶことが大切です。








